服は何故音楽を必要とするのか?―「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽達について
服は何故音楽を必要とするのか?―「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽達について
- 作家
- 出版社
- INFASパブリケーションズ
- 発売日
- 2008-03-21
- ISBN
- 9784900785625
服は何故音楽を必要とするのか?―「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽達について / 感想・レビュー
はるき
ファッション・ショーと音楽の関係を解説する。ショーはその場を一つの世界に作り替えなきゃならない。集団の一員という意識を持たせるのに音楽は有効だと思うな。校歌とか、国歌とか。服を買うのに必要なのは理屈より高揚感なので。そういう結論じゃダメかしら。
2016/12/12
オオサキ
随分時間をかけてチビチビ読みましたが、後半は一気読みでした。この本に書かれている時期のはファッション大好きだったので、なんとなく服を想像したり、当時の雑誌を見たりしながら読んだのですが、雑誌には音が無いんです。ファッションショーを音楽で見る菊地さんの文章は新しい感覚で面白かったです。ショーの音楽家四人との対談がそれぞれ全く違ってこれも読みごたえあり。読み終えてからYouTubeでビッグメゾンのショー動画を探す日々です。
2016/07/28
orange21
もはや十年前の本になってしまったがそんなに経ってたとは…。そしてファッションや文筆と菊地成孔の関係がそんなに遅いものだとは、と。カニエやヒップホップとファッションの接近はすぐに成就したし、毎度彼は近い未来を予言してしまう。本人は遠く投げたつもりのものだろうが。
2017/07/25
のんたんの
どちらかと言うと、音楽よりもファッションに精通してる人が楽しめるのかもしれません。衣服のお勉強のお供。双方、活路となりそうな一冊。いまように歌舞いてらっしゃる。
2009/08/04
doji
まずは菊地成孔さんの口から、ロックやパンクミュージックのアーティストの名前が出ることが面白いのだけれど、雄弁に脱線し、ファッションショーへの陶酔感が伝わる文体はとにかく読んでいて楽しい。インタビューの面々もはじめて触れるような感覚のものばかりで、ショーの音楽におけるキャットウォークとのずれやゆらぎの考察は、いかにも菊地さん的な妄想混じりの切り口で、なんとも読み応えがあった。
2016/10/25
感想・レビューをもっと見る