赤塚不二夫 裏 1000ページ(下)
赤塚不二夫 裏 1000ページ(下) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
赤塚不二夫の知られざる作品集下巻。個人的には上巻よりこっちの方が面白かった。週刊文春で連載していた時事ネタ『ギャグゲリラ』が数本載っているのだが、これが意外にも面白かった。文春文庫の傑作選が読みたくなった。ヤングマガジンに掲載された『ひみつのアッコちゃん ヤング版』なんて珍品もある。『いじわる一家』『こきつかい一家』は昔のギャグ漫画の見本の様だ。ラストは上巻同様、少女漫画『まりっぺ先生』で締め括る。田舎に赴任した若い女性教師と子供達が可憐だ。この優しさと乱暴の振り幅に大きさを感じるのは否めない。
2015/10/13
ぐうぐう
実にバラエティに富んだ内容の下巻。そんな、様々なスタイルの作品を読んでみて思うのは、パロディや風刺ではなく、あくまでナンセンスギャグにおいてこそ、赤塚不二夫の笑いは炸裂するという認識。しかし、そのシュールな笑いの先に、結果として社会が見えてくるような気がするのだ。それこそ、赤塚漫画の奇跡かもしれない。
2010/07/26
わんわんお寿儀
どれも好きだけど、「いじわる一家」「松尾芭蕉」「ヤラせておじさん」がお気に入り、まりっぺ先生もかわいい。
2013/10/11
rakukko
大先生の膨大な作品をザッピング的に楽しめる企画もの。「裏」なので当然代表作は入ってません。「松尾芭蕉」「大先生を読む」などかなり面白いのだが少年・少女誌に描いていた作品も同じくらい面白い。
2010/10/24
とりぞう
個人的には下巻の方が面白かったな。まあ読む人はどうせ両方読むから役立たずなコメントだけど。
2010/03/10
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