疾(はや)き雲のごとく〜早雲と戦国黎明の男たち〜
疾(はや)き雲のごとく〜早雲と戦国黎明の男たち〜 / 感想・レビュー
さつき
太田道灌、上杉定正、足利茶々丸、大森氏頼、今川氏親、三浦道寸の6人を描く短編集。敵や主君、盟友など周辺の人物を描くことで浮かび上がる早雲の姿は、痺れるくらいかっこいいです。あとがきにあるように、多面的な人物を描くにはぴったりな手法ですね。神奈川で生まれ育った私には、身近な地名が次々登場するのも楽しかったです。あそこでこんな事があったとは!と知らない事もありました。
2022/12/01
モーモー
北条早雲に関わる人達の短編集。 太田道灌以外はあまり有名じゃない人物が多かったが、6人それぞれが楽しめた。
2019/06/04
演習家康くん
北条早雲が主人公なタイトルだけど、実際は早雲に絡む人物たちの物語。伊藤潤さんによる丁寧な下調べのもとで話が書かれているので歴史ものとして面白い。コーエーのテレビゲームでは出てこない関東方の魅力にあふれる一冊。
2014/02/21
原です。
★★★★久しぶりの歴史小説、かつ、地元の神奈川県を中心とした関東で活躍した北条早雲を主人公にした短編集。短編集でありながら、それぞれで登場する人々や関係を毎度丁寧に表現してくれているので、関連性が非常に分かりやすいです。寄居の鉢形城や逗子の住吉城のも出てきて、歴史を身近かに感じることができます。
2018/05/08
すたうお
北条早雲のライバル(一部味方もいます)を描く短編集のような形になっていて、そのライバルの話をしながら、その目線から北条早雲のことがよく分かるような内容になっています。 扇谷上杉である上杉定正について、太田道灌を謀殺した人なので、暗愚の将というイメージでしたが、これを読んで、武勇に優れた人だったんだと思いました。 ↓ ブログも書きました。 http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-05fa.html
2013/01/29
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