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名文を読みかえす: 夏目漱石からプロジェクトXまで

名文を読みかえす: 夏目漱石からプロジェクトXまで

名文を読みかえす: 夏目漱石からプロジェクトXまで

作家
馬場啓一
出版社
いそっぷ社
発売日
2011-04-01
ISBN
9784900963511
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名文を読みかえす: 夏目漱石からプロジェクトXまで / 感想・レビュー

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jjm

名文と呼ばれるものを知らず、また名文と呼ばれているものを読んでいるにもかかわらず、何も感じない自らの感性を恥ずかしく思っていた。今後、幸田文と夏目漱石の書写をしようと思う。幸田文の文章を何度も読んでいると、予想以上に読点や漢字が使われていない(かなが多い)ことに気づく。なぜこの場所で改行されているのか、そんなことまで気になり始め、最近本を読む速度がかなり遅くなってしまった。名文を感じられるようになりたいという目的を忘れ、技巧的なところについ目がいってしまう私はダメ人間

2021/02/11

風見鶏

この本は小説を見る目に客観性などというものが存在しないことを再認識させてくれた本になった。「これが名文である」と、芸術の価値基準を押しつけられることの不快ほど辛いものはないらしい。結局のところ、世間でいくら「名文だ」と騒がれた小説だろうと、自分自身が好きになれなければ名文もケータイ小説のそれと変わらない。だから小説を読むときに主観以外を適応することは不可能である。とはいえ、個人的にはこれぞ名文と思うものもいくつかあった。著者の分析に異を唱えたいものもかなりあった。審美眼は作品に触れることでしか磨かれない。

2013/02/11

🐧

テーマごとに色んな人の文章を引用して、名文たるポイントを解説していく本(「○○(作者名)から✕✕(名文ポイント)を学ぶ」みたいなのを文章→解説ページの形で50作品分収録)著者自身の解説文も引用した名文を意識した書き方に寄せてみたりして頭に入りやすい。50人の著書からそれぞれの文のテクニックを見抜き、素人にもわかるように解説できる技術はすごいと思う。彼自身も頭の回る上手な文章の書き手なのだろう。この本で紹介されている作品は夏目漱石の『草枕』しか読んだことがないが、他の本に興味を持つきっかけにもなった。

2022/09/13

ニャンtel inside

本屋にあるお試し小冊子をまとめたような本だと思いました。解説は冗長気味。褒めまくるソムリエのような文章で、ちょっと面白かったです。短文・常体の書き手を知りたかったので、タイトルとは目的が違っていたかも。何人か気になる作家がいたので、ここから開拓する予定です。

2024/07/24

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