マンガ日本人と天皇 新装増補版
マンガ日本人と天皇 新装増補版 / 感想・レビュー
じゅう
強い調子で天皇制および昭和天皇を批判している。「日本人は無条件で権威をありがたがる」「(天皇制について意見することに)やんわりとした締め付けがある」ということには納得はできるが、日本人が先の戦争で悲惨なことになったことや、現在にもある体育会系の理不尽な上下関係や圧力は天皇制が悪い、というのは順番が逆ではないかと思う。著者は憲法第一条の撤廃を主張するが、非現実的であるし、もしそうなっても日本人の意識が変わるかについては疑問である。
2023/08/11
naporin
天皇制は絶対の制度でなく、国民の総意のもとにあるもので、日本国民が選択しているひとつの統治制度でしかない。過去に大きな過ちを犯す元となったこの統治制度を続けていくならば、当然、批判の対象であるし、それが国民の幸福に繋がらないとすれば棄てても良い制度である。天皇制の批判が自由に論議できない雰囲気は、天皇の神格化が進んでいる兆候である。戦争の惨禍を経験した当事者がいなくなっていくなか、天皇制の是非をおおいに議論すべきである。
2019/09/24
感想・レビューをもっと見る