津島佑子 光と水は地を覆えり
津島佑子 光と水は地を覆えり / 感想・レビュー
senyora
「光の領分」で魅了され、津島さんの作品は殆ど読んでいます。年齢も近いので私にとっては、心の中の姉のような存在でした。お兄さんや息子さんのことを繰り返し書いておられました。この本を読んで、旅好きだけど方向音痴で、健啖家だったことを知りました。作品を通してしか知らなかった津島さんの普段の姿に触れられたようで嬉しかった。
2018/04/24
林克也
今まで読んできた津島佑子のなかでも、『狩りの時代』のヒトラー・ユーゲントの話とフテキカクシャという言葉、そして『ヤマネ・コドーム』の表紙(マーシャル諸島のエニウェトク環礁のルニット・ドーム)が強く印象に残っている。この本はそれら読書の追体験として自分の感じた想いと比較をしながら読み進めたが、川村さんの強い思い入れに圧倒されつつも、自分では気づかなかった津島佑子の水への思いを知ることもでき、非常にいい読書だった。津島佑子さんにはまだまだ書いてもらいたかった。これから過去の作品の読み直しをしていきたい。
2018/03/30
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