快楽の仏蘭西探偵小説
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快楽の仏蘭西探偵小説 / 感想・レビュー
志村真幸
フランスの探偵小説について、その前夜ともいうべきバルザックやゾラから論じはじめ、ルパン、シムノン、ボアロー&ナルスジャックなどを経て、ポール・アルテといった現代作家たちまで視野に収められている。 探偵小説だけに特化したというよりは、より広いフランス文学一般のなかに探偵小説を位置づけてみようという試みだ。 独自の理論を使って腑分けしていこうとするものの、邦訳/邦語文献しか使っていないのが問題だろう。フランス語文献を使っておらず、信じがたいが、これでちゃんとした評論ができると考えているのだろうか?
2023/09/14
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