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レッドツリー

レッドツリー

レッドツリー

作家
ショーン・タン
Shaun Tan
早見優
出版社
今人舎
発売日
2011-06-01
ISBN
9784901088947
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レッドツリー / 感想・レビュー

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やすらぎ

辛い気持ちを吐ける人は、近くにいますか。朝が来れば一日はいつものように始まります。誰か私のことを理解してくれるかしら。…どうして心は冷めているの。沈みそうな紙の船に悲しみの波が押し寄せてきます。私はいったい何者なの。なぜここにいるの。この世界で何をすればいいの。そして夜が訪れ、いつものように一日が終わります。…世界が灰色に染まっても、私は今ここにいる。今は見えないものが見えてくる。ほら、目の前には希望のレッドツリーが私を待っている。最悪も最高も求めないから。小さな幸せでも十分、心を穏やかにしてくれるから。

2021/07/16

のっち♬

鬱屈とした不安と焦燥に駆られる主人公の1日。うつ病経験に基づいて製作されただけに世界観はダーク、そして脅迫的かつ誇大妄想的。螺旋的な苦しみなどうねりの画力も既に凄みがあり、激らせたデフォルメのアイデアを童心に立ち帰りつつありったけ試してみた印象。文字なし一歩手前は、『ロスト・シング』と『アライバル』を結ぶ作品としても興味を唆る作風。本作は全ての作画ページに希望の象徴『レッドツリー』の葉が隠れるように描かれている。所々でやや難易度を上げてみたり。幸せは苦しみの隅っこで静かに育ちながら自分を待っていたりする。

2022/06/28

MI

自分って一体何者なんだろう?何かに期待しても変わらない、楽しいことはすぐに通り過ぎていく。とても考え深い絵本。ショーン.タンの独特な世界観に魅了された。何者かわからないけれども1日がはじまり、そして終わる。立ち止まって考えてみる。不条理なもとも嬉しいことも何をしても日々は過ぎていく。早見優さんの訳の絵本。

2023/07/05

☆よいこ

大人絵本。「ちょっと最悪から ものすごく最悪へと」いつもの毎日がはじまる。暗い顔で部屋から出て辺りを見回すと絶望ばかり、どこへ行けばいいのかわからない少女はひとりぼっちで佇む。ずっとそうやって毎日が続いていくと思っていた。「その時 突然 目の前にあったことに気づく」▽繊細なタッチで描かれる心象風景。ショーン・タンのイラストは暗いイメージでも、多くの情報に溢れている。どこかに何かが隠れ潜んでいるようだ。

2021/04/18

イスタ

何人かの読友さんがお薦めしていたので。図書館で探してもらったら、これ1冊しかなかった。わぁ~この世界観とても好きです。排他的で刹那的な独特の絵。文も絵と同化してるし。そしてラストにポンと光が灯る感じ。他の絵本も読まなくちゃ。教えてくれてありがとうございます。

2020/11/29

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