ブラック・アトランティック: 近代性と二重意識
ブラック・アトランティック: 近代性と二重意識 / 感想・レビュー
霧
普通難解な本でもこういうことは少ないのだけど、「わからなかった」。。。翻訳のせいではない。
2016/06/21
よきし
黒人知識人の物語の始まりが僕が思っていたよりも随分早く始まっていたことに驚く。あまりにも黒人、黒人社会、黒人表象について知らないことを改めて痛感する。テーマがブラック・アトランティックだから当然なのだが、対置する存在としての先住民について彼がどのように考えていたのか、気になるところ。
2012/11/11
てれまこし
国境の縛りから文化を解放するという発想は、今では陳腐かもしれないが、本書を読むと、何でもありの多元主義を拒否して、黒人文化の統一性を擁護するなど、矛盾とも思われるような点がある。これは著者が音楽評論家でもあることと関連しているようで、ジミヘンやマイルスの革新を歓迎しながら、「伝統」に敬意を表せざるをえないのである。「黒人」であり「近代人」でもある「二重意識」を負ではなく正の遺産として継承するデュボイスの思想の延長線上にあるもので、「日本人」でもあり「近代人」でもある我々の悩みにも無関係ではない。
2017/07/13
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