14歳からの哲学 考えるための教科書
14歳からの哲学 考えるための教科書 / 感想・レビュー
夜間飛行
本書は、雑駁な情報の渦の中で当たり前に考えることを見失っている私達に指針を与えてくれる。考えるとは、《誰にとっても正しい定規で世界を測る》ことなのだ。自分が生きて何かを思うことの不思議が、考えるための最初の鍵穴となる。言葉はなぜ通じるのか? 命名以前の自分て何だろう? 心と体、自分と他人についての話から始まり、家族、社会、性、言葉、善悪、神へと話が及ぶ。ぽかーんとしながら、著者の思考に付いていけない所も多かったが、何か海でも眺めているように視野の拡大が心地よく、自分なりに考える体験に浸りきることができた。
2021/07/07
はっせー
考えることや言葉、精神といった人間にとって大切なことが書かれた本。自分なりにとても考えて読むことが出来、大切にしたい本だった!私たちの人生において知ることは読んで覚えることではなく、考えることだという言葉が印象に残っている。私自身この本は人生の分岐点に近づいた人に読んで欲しいと感じた。14歳からの哲学と書いてあり本のなかには17歳からの哲学も含まれている。これらに共通することは人生の分岐点ではないかなと感じた。人生の分岐点で自分なりに考え抜いて世の中を知って判断するためのヒントが隠された本であった!
2021/04/30
ehirano1
Best of bestと言っても過言ではないと思えました。もうこれ義務教育における教科書で良いと思います。勿論内容は簡単ではないので、少しずつ5~6年くらいかけて少しづつ教えて行けば良いんではないかと思います。問題は教える側ですねwww。
2023/02/11
mukimi
シンプルで深く優しい言葉がじわじわ沁みて涙が出た。閉塞しがちな心に風穴が開いた。不安の多い将来を生きていくことを楽しみだと思えた。座右の書の一つになった。不安に呑まれそうな時って「考える」ことが滞っている。この世界の不思議さに目を見張る時の驚きを忘れている。これを10代の頃に読めていたらと思うけど10代の自分には身に染みて理解はまだ早かったかな。でも、本当にそう思うことと本当にそうであることは違うということ、自由は自分の中にしかないこと、それだけでも、あの頃の自分に伝えたい。哲学はもっと身近にあっていい。
2023/01/23
抹茶モナカ
哲学史ではなく、自力で考える事が哲学であると、本を読みながら学べる本。ちょっと極論ではないか、と思うところもあった。馴染めない考え方に出会い、それは僕が突き詰めて考えて来なかったせいだろう、とも思いつつ。でも、いろんな思いをしながら働いて生活を守っている親がいたとして、子供がこの本のような考え方をしていたら切ないかもしれない。
2016/12/03
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