魂とは何か さて死んだのは誰なのか
魂とは何か さて死んだのは誰なのか / 感想・レビュー
かおりんご
哲学に詳しくないので、意味がわからない話もあったけれど、「犬はぬいぐるみを着た魂」というのが心に残った。犬を飼ってる人、あるあるな気がする。著者によると哲学って考えることらしいのですが、どうやって生計を立てるのか疑問に思った。
2021/03/02
みねたか@
98年刊行の「魂を考える」を中心に,初期から死の前年までの論考がピックアップされたもの。知らないことを認めそのことに「なぜ」という問いを突き詰めていく。改めて,立ち位置が全くぶれていないことに感嘆。「魂を考える」は97年児童殺傷事件を端緒とした論考が多く、改めてあの事件の社会的インパクトの大きさを実感。瑞々しい感性を感じさせる初期の論述「センチメント」、父母や愛犬についてのエッセイも収録され,著者の人となりを感じることができる。編纂者の愛情を感じる一冊。
2017/12/11
shouyi.
池田さんの本は毎月1冊は読んでいます。哲学を身近に感じさせてくれるものだからです。「無知の知」の深さをこの本で知りました。「私」とは何なのか。さらに考えていきたい。
2019/09/04
Ryosuke Kojika
「人間」という言葉に違和感。一体、誰とどの部分で同じ「人間」か。いや、生物学的な類型としての呼称ではなく、私があなたと同じと言える何かがあるのだろうか。生態的な諸器官の機能としてではなく。そこに魂なる語を持って語りうるかもわからない私。とりあえずの入れ物に宿っているかのような、わけのわからない魂。宿るということは移ることもあるわけで、「人間」、まさに人との間をうろつく、よくわからない私というものが、どうにかただ存在している。そんなことを思うと本当に世の中はどうでもいいことばかり。そも私の魂か、魂の私か。
2019/08/24
kuni-kuni-kuni
子供の頃から、自分が自分であることの不思議を考えていた。何故、自分の目に見える物と他人の目に見える物が違うのか?疑問を投げても、誰も当たり前でしょうとしか答えてくれず、いつしかそういう物なのかと、考えることをやめていた。池田さんのこの本を手にしたとき、あぁ、やっと答えが解るのかと胸が高鳴った。けれど、やはり解らない。何故、自分が自分として生まれてきたのか。ただ、考え続けることを教えて頂いた。
2012/07/20
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