声が世界を抱きしめます 谷川俊太郎 詩・音楽・合唱を語る
ジャンル
声が世界を抱きしめます 谷川俊太郎 詩・音楽・合唱を語る / 感想・レビュー
けんとまん1007
谷川俊太郎さんの詩が、一番多く、音楽にもなっているという事実を初めて知った。そんな谷川俊太郎さんと、音楽とのコラボレーション。確かに、好きな詩人の方は何人かいて、その中では谷川さんが、一番、メロデイが浮かぶようにも思う。音楽になることで、新たな一面も浮かび上がるということも凄い。音楽家に、そんな気にさせるのも、谷川さんならではなんだろう。
2019/03/27
なおみ703♪
谷川さんは、詩を書き始める以前から聴いていた音楽が自身の人生を作ったと述べている。「音楽にあこがれ」「音楽のように」なりたいと焦がれる。「琴線に触れた音楽」からことばが、そして詩が生まれる。詩も音楽も「言語以前」の意識下、魂とも呼ばれるところから生まれるという。芸術観が詰まった良書。書き下ろしの詩「合唱」の「みんなで歌っています 見えない声のオーロラが幻のように心に広がり 声が世界をだきしめます 私の声ではありません あなたの声でもありません 合唱の声は人間を超えて 宇宙の始まりにちかづきます」が好き。
2019/03/31
つくし
哀悼の意を込めて拝読。文字として綴られる詩と、朗読することについての対話も興味深いけれど、主題となる合唱。だれかひとりの声ではなく、合唱の声になるという捉え方がすごくいい。そして圧倒的データベースの量にびっくり。こんなにも音楽と深く関わっている詩人だったとは。
2024/11/21
遠野空
言葉がとても綺麗で素敵。
2024/11/17
はざくら♪
書き下ろしの「合唱」という詩が、信長貴富により2曲の合唱曲になっていて、最近その曲の勉強会をしたので、読んだ。この本に出てくる合唱曲もたくさん知っている。やさしい言葉で真理を語る、谷川さんは偉大な詩人ですね。
2023/09/14
感想・レビューをもっと見る