無常という名の病: 受け継がれる魂の遺伝子 (サンガ新書 20)
無常という名の病: 受け継がれる魂の遺伝子 (サンガ新書 20) / 感想・レビュー
ネコ虎
講演集なので、読みやすくわかりやすい。万葉集、短歌、芸能から自然について日本人の宗教意識を軸に語ったもの。和辻哲郎、良寛、折口信夫、宮沢賢治、高村光太郎、坂口安吾など幅広い先達に言及し、様々な分野について山折独自の見解を述べる。久し振りにしっとりと考えさせてくれた。この本ブックオフで購入以来題名に引っかかりを感じて放っておいたもの。この題からして何か山折は日本文化に積極的な否定を唱えようとしているかに見えていたからだが、本文はそんな主張は全く見られない。後書きを見るとそもそも山折自身が編集部のつけたこの
2016/12/23
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