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小さな物語のつくり方

小さな物語のつくり方

小さな物語のつくり方

作家
江坂遊
出版社
樹立社
発売日
2011-10-20
ISBN
9784901769563
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小さな物語のつくり方 / 感想・レビュー

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しき

星新一さんの弟子による創作マニュアル。すごくわかりやすく、読めば書き方が身につきます。理論と具体例と演習の組み合わせが絶妙で、多少難解な理論でも、読み進めていくうちに理解できます。言葉に対する考え方やトレーニングも面白くて、プロの作家はごく自然にこれをやっているのかと尊敬しました。

2019/12/04

ひょろ

これは役に立つ。数少ないショートショート専門作家の江坂氏が自身の創作テクニックを公開しているのだから。この本にある”短編集のタイトルを品詞に分解しありえない組み合わせを作るエクセルシート”はわざわざ自分でも作ってしまった(ランダムで組み替える機能付き)。江坂氏の新作ショートショートが読めるおまけも魅力的。ただし、この創作方法はあくまで星派の流れのショートショートを作るためのものでちょっと毛色の違うものを作り出そうとするならば自分なりにアレンジしていかなくてはならないと思う。

2015/08/19

kokada_jnet

著者は星新一・唯一の弟子。「星派ショート・ショートの創作法」を、かなり理屈っぽく説明していて面白い。関西人で理屈っぽい人って、こういう感じになるのかな。もっと、大作だが・・理論を展開して網羅していく感じで、かんべむさしの「笑い宇宙の旅芸人」を連想した。なお、この本の巻末に、出版元主催の「樹立社ショートショートコンテスト」(選考委員は江坂氏自身)の開催が予告されていて、3月にすでに入選作は樹立社のサイトに発表・掲載済である。あわせて、次回の開催も通知されている。

2012/05/29

ヴェルナーの日記

いわゆるショート・ショート(掌編小説)の書き方のハウツー本なのだが、簡単に言って落語の三題噺しの作り方に似ている。いくつかの名詞と動詞を組み合わせて、関連性を探り、その共通項からストーリーを作ってオチを付けるといったものだ。組み合わせる単語はかけ離れていたほうが、より奇抜で斬新な物語ができそうだが関連性を見つけるのに苦労しそうである。 ただ、あらかじめ名詞や動詞の関連性をデータベース化しておくという発想は興味深かった。

2012/05/21

三谷銀屋

ショートショートのつくり方指南。ユーモラスでとぼけた語り口だけど、実践的ですぐに使えそうなアイデア創作技法の数々は、ショートショートだけでなく、短編、長編問わず応用が効きそう。アイデア出しの例題や、実際の作品例も載っていて読み物としても面白い。行間に師である星新一へのリスペクトが溢れているのも良かった。作品例の中では「思う壺」ということわざを元ネタにした「壺中譚」が好き。「アイデアを考える密度と考える時間の積が個人の脳の容量を超えるとひらめきが生まれる」という一文に勇気づけられた。創作意欲に火がつく本。

2020/04/05

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