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敗戦真相記: 予告されていた平成日本の没落

敗戦真相記: 予告されていた平成日本の没落

敗戦真相記: 予告されていた平成日本の没落

作家
永野護
出版社
バジリコ
発売日
2002-07-15
ISBN
9784901784047
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敗戦真相記: 予告されていた平成日本の没落 / 感想・レビュー

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Machida Hiroshi

本書は、終戦直後の昭和20年9月に、後に運輸大臣などになる著者が、広島で講演した内容をまとめた講演録です。終戦から間もないのに、多角的観点から敗戦の真相を分析しているだけでなく、これからの日本の復興手法まで考察しているので、戦時中からすでに考えていたのでしょう。著者が敗戦の原因として挙げた、相手国のことを知ろうとしない、部門間が縦割りで情報共有や資源最適分配のマネージメント能力がない、地位が上に行くほど勉強せず無知になるが責任回避能力だけ発達する、などを読むと、今の政府や官僚の姿と重なることにあきれます。

2017/02/02

たらお

再読。「たしかにこの本にはそれだけの価値がある。本文部分わずか百二十ページ余のこの本の中に、日本がなぜあの戦争に負けたかが見事に分析されている」(立花隆『私の読書日記』より)帯に書かれてあるこの言葉を見て購入。薄い冊子だが最初から明快に敗戦の結論が書かれている。これが、敗戦後まもない昭和20年の9月に講演したものを書籍化したものというから驚き。陸軍と海軍の不合理な対立(軍需資材を融通しあわないから結局ものすごく無駄遣い)も書かれており、そういうどうしようもないものに流されてしまった時代だったのだなと。

2015/01/19

Hiroki Nishizumi

著者のように目先の利害に振り回されることなく、本質を掴む姿勢を学びたい。

2019/03/11

Ucchy

日本は何故敗れたか戦後どう進むべきかを終戦1月後の時点で平易に語る。他国と協調するのではなく他国を征服して資源を得るという国策の基本的方針が誤りであったこと。その上で科学力が劣っていたこと、物質面以上にマネジメントが非科学的だったこと。敗戦の原因は日本自身にあるのであってこれを他に転嫁してはならないこと。平和国家として一からやり直すべきこと、ポツダム宣言は寛大でありこれを受け入れるべきであること。官僚機構の縦割り、非能率、非科学性は今の日本にも当てはまり宿痾だと思った。

2018/03/31

夢仙人

これだけのことを言える政治家がかつてはいた。今の安倍さんを始め与野党の政治家のレベルの低さには恐れ入る。

2018/02/04

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