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太宰と安吾

太宰と安吾

太宰と安吾

作家
檀一雄
出版社
バジリコ
発売日
2003-04-01
ISBN
9784901784153
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太宰と安吾 / 感想・レビュー

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ケイ

太宰と安吾に関して、檀一雄があちこちに書いた文をまとめたもの。二人との交友や思い出、彼らの人となりを書いた文章は、情感がこもり、言葉選びも優れ、ため息が出るような美文。しかし、彼らの紹介となると文章の格が落ちるよう。檀は、二人に比べるとすこぶる健康で常識人なのに、彼らといると、彼の何かが感応し、彼の文章が影響を受けているように思えた。二人の死に関しての檀のことば。「太宰の完遂しなければならない文芸が、太宰の身を喰うたのである」 「安吾の死を、私は今でも壮烈な戦死であったと思っている。血煙立っていた」

2015/04/18

上品過ぎて僧侶のような寺

去年この本が角川ソフィア文庫になった際に読みたかったが、1冊税抜1253円もしたので躊躇していた。すると先日訪れた書店で、バーゲンブックの1冊としてこちらのハードカバーを税込500円程で見つけた。迷わず買って読んでみた。思えば檀一雄の文章をきちんと読んだのは初めてだ。檀ふみのお父さん。映画『火宅の人』は原田美枝子と松坂慶子の裸見たさで何度も観た。あの映画にあった中原中也と太宰の絡みの実際がここにある。あのシーンの緒形拳の様に、檀という人は男らしい。太宰や安吾に迷惑をかけられながら味方する。好きになったよ。

2017/04/08

musis

太宰と安吾のエピソード集。厚さの割に重複の話が多い。有名なエピソードも身近な檀一雄の視点から語られると違った印象になる。また、作家同士の繋がりが非常に濃いことが印象的だった。あちこちの家に転々と転がり込んだりお酒をのんだりと忙しい。その関係が羨ましくもある。二人ともこだわりが強く、何か訳の分からない思考に振り回されながらも、手綱をとり生きていたことを感じた。その姿勢が危なっかしく、時に出る弱々しい部分がまた人を引き付ける。自分も、そのこだわりにどこか憧れ、ほしいと思う。これもまた、ふたりに惹かれて、だ。

2014/07/05

のうみそしる

太宰や安吾を知るにはいうまでもなく彼らの作を読めばいいのだが、そこで檀というフィルターを通したらどうなるかと思い読んでみた。太宰の女々しさや臆病、安吾の躁と鬱など、具体的なエピソードが豊富。ハイチャーってのがかわいい。それにしても檀の文章は難しい単語が多かった。あと重複は省略したらダメなんかい。

2013/04/09

yuca

「青鯖が宙に浮かんだような顔をしやがって。ぜんたい、お前は何の花が好きなんだい。」「--モ、モ、ノ、ハ、ナ」

2013/09/23

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