KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

作家
池澤夏樹
アッバス・キアロスタミ
フリーマン・ダイソン
鄭 義
クロード・レヴィ・ストロース
小崎 哲哉
Think the Earth Project
出版社
Think the Earthプロジェクト
発売日
2002-04-22
ISBN
9784901818001
amazonで購入する

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版] / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

空猫

20世紀。その百年間の、水、大気、大地、動物、大量生産、廃棄、核、戦争、差別、難民、貧困、がテーマの写真と文。初頭には16 億だった世界総人口は今や70億。人間が、文明が支配するこの地球には、見放された人々の、搾取され続けた自然や動物の、悲鳴が止まらない。そんな写真集。戦争は難民を生み、彼らの多くは貧困と病苦に陥る。自然や動物だけでなく同じ人間にも手をかける…。手垢が付きまくりの言葉だが「げに恐ろしきは人間」・゜゜(ノД`)

2023/03/13

yumiko

筆舌に尽くし難いとはこういうことだろうと思う。 一枚一枚の写真が、千の言葉、万の言葉より雄弁に語りかけてくる。 人類が犯した数々の愚行、その一瞬の光景を切り取った約百枚の写真。 目を覆いたくなるほどの場面が、頭の中にへばりついて離れない。 私たちの欲深さは、一体どこまでこの地球の姿を変えてしまえば気が済むのだろう。 「人間はあまりにもうぬぼれてしまった」アッバス・キアロスタミのこの言葉が、心の底に深く沈み込む。

2015/05/07

たまきら

書庫整理中に。21世紀にはいりもっと世界は切羽詰まっていて、より速度を増していて、まるで止まってしまったら倒れてしまうと言わんばかりだ。それでも静かな書籍の力を信じてる。本はそこで開かれるのを待っている。そしてブレーキの代わりになってくれる。

2022/01/28

まるほ

ガツンとくる衝撃本。20世紀に人類が犯した“愚行”を100枚の写真で描く。テーマは、環境汚染、戦争、弾圧、差別、暴力、貧困、核。▼1枚1枚の写真のインパクトが尋常ではない。これが100枚続く。サーっと読み飛ばせるような本ではない。一つ見るたびに考えされられる。“映像”が読み手に訴えるものは、文章よりも鋭く強く直接的だ。▼一人でも多くの人が手に取って読んで欲しいと思う。これもまた現実の一側面なのだから…。

2019/06/23

キキハル

圧倒的な写真集だ。心あたたまる写真は一枚もない。ストロース氏によると、ヒトという種が増えすぎたことが様々な悲劇の一因だという。環境破壊や戦争被害、利便性という名のエゴによる結果がここには詰まっている。目をそむけたくなるもの、開いたページを素早くめくりたくなる写真こそ、じっくり見つめなければならないのだろう。だができない。見ていられない。苦しいのだ。胸底が騒いで苦しいのだ。一瞬を切り取る写真は、しかし、どれほどの脅威を突き付けてくるのだろう。ヒトは愚行を止めることができるのか。百年後の写真集が怖ろしい。

2015/02/11

感想・レビューをもっと見る