つげ義春自選集 6 (アイランドコミックスPRIMO)
つげ義春自選集 6 (アイランドコミックスPRIMO) / 感想・レビュー
kochi
竹中直人により映画化された時に読もうと思った原作。『ねじ式』は、小学生の頃に貸本で読んだと言うトラウマ(笑)があるのだが、あまり好きになれない絵柄で、積極的に読もうと思うほどでもなく、そのままに。多摩川の川原で拾った石を売り、妻からも「無能の人」と呼ばれる主人公。ユーモラスなシーンもあるのだが、基本は底知れぬ穴の暗黒をのぞき込むような感じ。最終話、極貧のうちに死んだ幕末から明治の信州の俳人「柳の家井月」の最後を描き、「大馬鹿もの」とつぶやく。
2014/06/23
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