マスード: 伝説のアフガン司令官の素顔
マスード: 伝説のアフガン司令官の素顔 / 感想・レビュー
sasha
共産政権が誕生したアフガニスタンで侵攻して来たソ連軍と、後には国土の90%を掌握したタリバンと戦い、パンジシールの獅子と呼ばれ、9.11アメリカ同時多発テロの2日前に自爆テロによって爆殺された北部同盟の司令官マスード。彼に関わった人々のインタビューから、その人物像を描く。礼賛本であるが、マスードは私の英雄のひとりでもあるので益々その魅力に心を鷲掴みにされた。くぅ~~、格好いいよ、マスード。彼が生きていたら9.11はなかったかもしれないし、アフガニスタンの現状も違ったものになっていたかもしれない。
2019/01/27
ののまる
マスード大賛歌”の本ですね笑 編者の気持ちはわかるけど、ちょっとそればかりだとねー。
2018/06/17
CHRONO
写真家長倉洋海さんの「マスードの戦い」に続いて。この表紙や作中にも長倉さんの写真がたくさん。生前、マスードと関係のあった人たちからの聞き取り調査をまとめたもの。神格化されているような思い出がたくさんあるが、それほどの人であったということでしょう。マスードは捕虜を殺さない。虐待もしない。食事は他の者たちと同じ。1年の労働奉仕のあとは自由。マスードの護衛は元ソ連兵。とらえた暗殺者も解き放つ。進んで銃を差し出す暗殺者。だから敵はマスードの軍を選んで投降する。
2021/09/12
てっき
聖書か?と疑ってしまう内容。そもそも記述様式の殆どが第三者からのマスードの言動の聞き取りで構成されており、その真偽等についての検討は一切ないという聖書仕様。 しかし、それでもパンジシールの獅子という伝説の英雄が伝説たるのはなぜかという疑問への回答が朧気ながらには分かる。 仮に内容の6割が事実だったとしても、そのムジャヒディンとしての敬虔さ、人としての優しさ、武人としての勇猛さ・知略ぶり、全てにおいて紛うことない聖人君子・英雄であり、8割でも正真正銘の伝説である。 英雄譚に興味がある方は一読されて損はない
2019/10/20
ロビー
宗教人ではなく、自由の為の戦いを続けてきたマスード。シャイで勇敢で敬虔なムスリムであったマスード。出会った人々が(敵ですら)魅了されていくマスード。これは、生前マスードと出会った人々の口から語られた言葉で構成された回顧録であり、アフガニスタンの歴史の一面を記した本だ。長倉洋海氏の写真でマスードを知り、魅了された自分にとっては、大切な書物になることは間違いない。
2014/08/24
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