とは知らなんだ
とは知らなんだ / 感想・レビュー
viola
いつもの如く、なんてことのないものに着目し、文献を読み漁り、仮説を立て、歴史的事実などから検証する。そんな研究の神髄が如実に表れているエッセイです。鹿島さんはこういったエッセイをよく出していて、よく読んでいますが、全然被ってこないところが流石です。何という知的好奇心。髭、髯、鬚の違い。日本語の違いは知らないけれど、英語の違いは知っているという複雑さ(苦笑)今回もっとも面白かったのは、「クルトンとスープの謎」です。ここまで語り続けることの出来る鹿島氏に拍手がしたくなります。
2012/05/16
ターさん
相変わらず、お元気な鹿島先生である。タイトル通り『とは知らなんだ』の連続であった。ひげには「髭」「鬚」「髯」があり、それぞれ生える場所が違うそうだ。「訳せないものを無理に訳すと、かならず誤解を生む」という。最近出版界では、新訳が出てきている。そのような配慮がされているのだろうか。海外では「謝ってはいけない」とは、よく聞く話である。東京裁判で、文官であった広田弘毅と真崎甚三郎陸軍大将の対比。「欧米式の裁判では遺憾ながら、自己弁護と責任転嫁こそが正しい態度」なのだ。角が「コキュ」の象徴だった『とは知らなんだ』
2021/12/26
kubottar
そこに目をつけたのかといいたくなるような珍しい題材もさることながら、その調理方法も思いつかないような視点から攻め込んでます。攻めのエッセイですね。ん!?と思う隙を与えずに書ききっているので読んでいて心地良い。
2012/02/26
yuzuriha satoshi
髭、鬚、髯の違い モアイが滅ぼす文明 ややこしい住居表示の理由などなどおもしろネタが満載 なんだけどセックスに関わる(性別として行為として)ネタがしめる割合が多すぎて続けて読まされると正直うざい
2012/05/15
shiiko
フランスでのビデの歴史(?)が面白かった。確かに毎日入浴する習慣のある日本とは違うよなー。香水と同じ感覚?にしても興味の範囲が広すぎ。
2012/04/06
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