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脳と心: クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話

脳と心: クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話

脳と心: クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話

作家
茂木健一郎
斎藤環
出版社
双風舎
発売日
2010-08-25
ISBN
9784902465174
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脳と心: クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話 / 感想・レビュー

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ころこ

以前から茂木の見解に疑問を持っていた斎藤による「闇討ち」といった往復書簡です。茂木が申し出を受けたことに驚いたという様に、普通は受けないのではないか。お互いの文章に現れている様に、明らかに茂木は「心脳問題」に対して浅慮だからです。茂木が寛大なのか腋が甘いのか、格闘技ならば一方的に斎藤が殴って最初から茂木は戦意喪失といった印象でした。論点は斎藤の第1信に書かれてある通り、ある情報がどの様な意味を持つかということに、どれだけ注意が向いていたかということにあります。今回の場合は倫理についてでした。倫理とは一義的

2021/04/12

たりらりらん

副タイトルにもあるように「脳はこころを記述できるか」という問いのもとに行われた茂木さんと斎藤さんによる往復書簡集。斎藤さんと茂木さんのそれぞれの疑問と答えは、一致しないまま書簡集は終了する。本文下に脚注が付いており、その脚注の解説・参考文献の紹介もとても良かった。ミーハーだと思われてしまうかもしれないけれど、面白い面白いと思って、寝食を放り出し一気に読んでしまいました。一回読んだだけだと論点が十分に把握できない部分もあるので、要再読ですが。

2011/01/30

Great Eagle

脳と心との関係は如何に、非常に興味がある問題です。これに真剣に往復書簡でやり取りし、平行線のままスッキリせずに終わる本でした。しかし、内容の難解さがこの問題の答えが見出し得ないことも改めて知ることとなり、少し安心した平凡な人間でもありました。確かに、感情やら衝動やらは、どこから生じてくるのでしょうかね?

2010/12/25

ヘンリー

ニューアカ世代の二大論客による往復書簡集。よく勉強してますな、この人たちは。脚注、インタビューなど編集部の手が入り、おかげで読者も勉強させてもらえます。茂木健一郎はロマンチストなんだね。ロマンチストになりたくてもなれない斎藤環は、なりたい自分をモギケンに投影同一視しているのかも。茂木はそういう事情がわからないから、どうしてこんなに咬みつかれるんだろうと戸惑いぎみ。そして、斎藤の言うとおり、モギケンいい人、タマキ嫌な人の評価は、これで不動のものに。

2010/09/02

fishdeleuze

実存主義者と実証主義者の論争のようなエキサイトメントを期待したのだが(そもそもそういう期待が正しいのかどうか分からないのだが),茂木,斉藤両氏ともどうも論点がすれ違ったまま本が終わってしまった.フーガのように対立線が交差し,美しい内声部を奏でるのではなく,各自の旋律が交わることなく,音楽が終わってしまった感じ.面白い話題だし,読みどころは満載なのだが,そうであるだけに残念.茂木さんのロマンチストぶり,人の良さが目立った.

2010/09/21

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