白百合三代忌 (シリーズ星座の女)
白百合三代忌 (シリーズ星座の女) / 感想・レビュー
ヒロミ
地元の新聞で牧美也子先生のインタビューが掲載されていたので気になって購入。星座シリーズはどれもいいのですが、個人的にはこの「白百合三代忌」が胸に迫りました。ひとりの女性を取り巻く男たちの業と女の情念。三編のストーリーがラストでひとつにまとまる感じが感無量です。「リリーホワイト」がとても切なく、戦後の混沌とした世の中で身体を張って生きていた女性たちの悲しみやしたたかさがすごい迫力です。絵柄も優美ながら凄味があり、今の漫画にはないまさに劇画といった趣きがあります。装丁も綺麗です。
2015/02/25
龍國竣/リュウゴク
シリーズ「星座の女」の最終巻。戦時中の傷痍軍人や疎開といったものから、戦後のパンパン、そして現代の姉妹の諍いと絆までを描いた壮大な物語に仕上がっている。ただでさえ複雑な物語構造の果てに、恋に落ちた男女の血縁の秘密へと持っていく構成力は見事だ。
2014/04/24
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