男組の時代
男組の時代 / 感想・レビュー
hikarunoir
原作を遊離したナンノ版スケバン刑事は男組に似過ぎと当時も思ったが、今は社会の腐敗度合いが似過ぎなのを射程に捉え著されたと明白な本。誤字多し。
2022/01/03
すうさん
「男組」(池上遼一・雁屋哲)。私もかつて夢中で読んだ。特に流全次郎が真っ白な学ラン姿で影の総理に向かっていく姿は、本書にもあったように「明日のジョー」の真っ白に燃え尽きた姿や三島由紀夫の自決を想起させてくれました。映画のように今でもラストシーンが浮かんできます。結局男組は東大紛争や空港闘争のころ、60年代の熱気のある社会を表現し、権力と大衆の間の若者たちを描いている。ライバルの神竜も実は流の「コインの裏表」で理想主義で社会を改革したかったのだ。しかし最後はテロでしか社会は変わらないとも描いてしまった。
2020/07/31
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