文章は写経のように書くのがいい
文章は写経のように書くのがいい / 感想・レビュー
おおにし
先日読んだ「魂の文章術」に近い内容。写経をするように一定のリズムで言葉をつむぎだすことで心のバランスを取り戻し、気持ちの整理をすることが大切。そして自分のための文章を書く時の心構えとして、自分や身の回りのことを客観的に書くことで、現実を少しでも良い方向に導いていくことも重要だと香山さんは言う。4行日記のように一見客観的な事象から入っても最後が夢や願望の宣言で終わるのでは現実は一ミリも動かないのではないかと指摘している。4行日記がどうも自分には合わなかった理由はこれだったのかもしれない。
2014/05/01
まみ
写経のように、というのは、一定のスピードを保って、表現に凝ったりせずにとにかくサクサク書いていく、ということらしい。それが何に「いい」のかというと(香山氏だから想像はつくが)自分の心を良い方向に持っていくのにいいのだそうな。文章を書くときは表現を練って、と教えられてきた私には新鮮だった。私もまさに写経そのもののように文章を写すということをけっこうな分量しているけれど、たしかに清々しい気持ちになることがある。それに近い感覚で文章を・・・難しいけど意識してどんな結果が出るのか見てみたい気がする。
2012/08/21
モッタ
★★★☆☆ この本は、精神科医の香山リカさんが書いた本だ。そのため、心のバランスを取り戻すことをテーマに挙げている。自分のために文章書き、写経のように一定のリズムで言葉を紡ぎだすことで、気持ちの整理ができる。文章を書くことへの敷居を低くさせてくれる本。
2011/08/17
KEI
書くネタやどんな構成で書くかなどに的を絞った内容の本は多いが、書く"態度"に言及している本はそうそうないだろう。本書では、文章を書くときのリズム感の大切さについて述べられている。写経のように文章を書く、という発想がユニークである。筆記、PC、ワープロ、スマホ(本書が書かれた当時にはないだろうが)など書くためのツールにはこだわらなくていい。とにかく一定のリズムやペースで書くことが良いという。そして、文章を書くことが精神的な集中や心の安定にもつながるようだ。読後、無性に文章を書きたくなってきた。
2023/04/18
文章で飯を食う
香山リカは、いつも誘導は最高なのだ。でも、着いたところはあんまり代わり映えしないのだ。どうも、自分が解決策を求めすぎているのだろうか。写経のように書くとセラピー効果があるというとこは、すごく良かった。
2015/05/10
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