坊さん、父になる。
坊さん、父になる。 / 感想・レビュー
ばんだねいっぺい
自分にとって、ミシマ社はこの出版社ならば水が合うという出版社だなーとあらためて思った。 偉ぶらず、ほんとにひとつひとつ、じっくり丁寧に考えていく姿勢に感服しました。お寺のTシャツの言葉。sometimes my name is you。とても語感がいい。
2017/11/24
霜月
今回もとても面白かった。仏教の持つ性格についていろんな面があると思うのだけれど、そのままにしないっていうことって結構重要なんだなと感じた。当たり前に毎日は過ぎていくけれど今ここは今この瞬間しかなくて常に進化し姿かたちを変えるもの。文章全体に緩やかな流れの様なものを感じた。一冊の本の中から無限にも思えるような広く深い世界が広がっていて、それを分かりやすい言葉で考え考え言葉にされていて、何回も読み返してその度に考えたり感じたりしたい。自分の中にある八万の家とそこに住む九億の虫。ワクワクします。
2016/02/03
なにょう
『父になる』というからてっきり育児本かと思ったら、ちょっと違ったよ。子ども2人が生まれる間につらつら考えたことが書き連ねてある印象。一つ一つの言葉に重みがあって読むのに時間がかかった。日常の中での仏教の実践記と読んだ。★「さとりとは現実のままの自分の心を知ることだ」p113「自分の心を、そのままリアルに知ること」p114。★含蓄の多い本だ。また読み返したい。
2020/01/11
R
とてもいい意味での「説教」でした。お坊さんの日常から、著者本人の人生、様々な出来事を紹介しつつ、そのときに感じたことを仏の教えと絡め書かれたものでした。現代の説法といってもいいかもしれない。大変丁寧でわかりやすく、その時々の心の機微と交えた説話で、大変心にしみてきました。空海さんや、お釈迦様はやっぱり立派なことを言ってたんだなと、改めて思い知りました。いい本だ、心が平たくなる。
2016/03/25
青木 蓮友
またまた面白かった、興味深かった。いまばったり会ったら「ミッセイさん、伝わってます」とぶんぶん握手をしてしまいそうだ。このなんともいえず途中なかんじ、絶えず動いてる、震えのような生命力。そしてその奥のほうの静寂というか、どうしても戻っていく心の場所。ぜんぜんうまく言えないけど、同じあたりを見ているかんじがあって正直戸惑うほどに癒やされました。他人に親切にすることは恐怖と関係あると思ってたけど、その恐怖は「自分自身の死」ともつながってるかも。自分の利益を度外視することと利他との関係かー、わくわくする。
2016/02/02
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