今までにない職業をつくる
今までにない職業をつくる / 感想・レビュー
T2y@
「習うよりも技を盗め」 とかく現在は否定されがちな、かつての師から弟子への教え方も、イメトレを多くし、失敗体験をさせない。理に適った教えとの件には唸った。 一方で、マニュアル通り(しかも正しくないマニュアルで)の現代教育に対する厳しい提言・批判。 正論だが、too much. 先生の理論を知るべく、別著作も読んでみよう。
2015/07/11
Roko
理屈ばかりの世の中で、甲野先生は自分の身体で体感することの重要性を語ってらっしゃいます。これまで、これが当たり前だと信じ込んでいたことが覆されたとき、その人の生き方は変わるのです。
2021/05/01
Sakie
表題は語ったうちのごく一部で、話題は多岐に渡る。ボタン忌避や食物選好の話は初めてだ。同じ日本人と云えど性質も其々で、生き方だって同じの筈がないのだ。「自分はいかに生きるべきか」「人間として生きることとは何か」問いへのアプローチ手段が稽古とは言い得ている。また生物には生来備わる能力と後天的に習得する能力があり、自由度が高く工夫の余地が大きいのは後天的能力のほうであるとの甲野さんの発見が興味深かった。つまり、自覚的な稽古によって思いがけないほどの、他人とは違う変化進展が可能という見方は途方もなくポジティブだ。
2018/04/14
大先生
内田樹先生の本でも度々登場する武術研究者の甲野善紀氏。自分より20キロ以上重い柔道選手と組み手争いをしても負けない、7段の剣道家でも甲野氏の小手を防げない等など。これは、甲野氏が35年にわたり「動きの質」を追求した結果であると。科学的トレーニングでは到達できない、極意のようなものがあるらしいです。文章で説明されても理解できませんでしたが、もしかすると、我々現代人は、「身体」の使い方を忘れてしまったのかもしれません。「人間の運命は完璧に決まっていて、同時に完璧に自由である」…武術家は考えが似てくるのかも。
2021/01/11
阿部義彦
武術研究家としては、知ってましたが、甲野さんの本、初読みです。偉い人程常識に固まっており、目の前で普通では考えられない動きをみせても、たまたま、何かの間違いでだろうと、信じようとしない、その点、素人や学生さんは、目を輝かせて、興味を持つ、にはなる程と、思う。易から難への教え方には限界があるには同意。悟りを開くが如くに出来る事がある。私の 場合は裸眼立体視でした。赤瀬川さんの本で何とか三つの絵柄が浮き出すとこまでは行くものの、最後に重ならずやっては諦める事二年、ふと、力を抜いてやったら、見事出来ました
2015/05/01
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