KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

京都で考えた

京都で考えた

京都で考えた

作家
吉田篤弘
出版社
ミシマ社
発売日
2017-10-20
ISBN
9784903908991
amazonで購入する

京都で考えた / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

旅のおともはこの子にしようとずっと決めていた。とりとめもなく考えて、"あたりまえ"とされてることも改めて自分で考えて、立ち止まって生きていくということ。決めつけって自分では意識してなくて、慌ただしくしていると"無駄"だと切り捨ててしまっている。ひとつひとつ丁寧にそれを拾いあげて自分の目でみつめて判断したい。そう思わせてくれるような本。吉田さんは本当にやさしいひとなんだろうなぁ。

2020/11/28

ちゃちゃ

なぜ京都なのだろう。京都に生まれ育った私には、実はよくわからない。それは贅沢というもの…なんてお叱りの言葉を頂戴しそうだが。学生時代、友人との待ち合わせ場所は四条河原町の本屋。休日は神社仏閣を訪ね歩き、歩き疲れたら喫茶店で本を開く。それが日常だった。平安の昔から継承された伝統文化が其処此処に息づき、碁盤の目のような道は歩いても迷わない。街を歩くことと考えること。時の流れの中で忘れられてゆくものや消えてゆくものの価値を見極め、それでいいのかと考える。それを促すゆるやかな場所と時間が京都にはあるのかもしれない

2022/04/30

シナモン

自分の生活圏から出なければ見えてこないものもある。今いるところから外に出ていくことーそれがつまり考えるということ。歳を重ねて腰は重くなる一方だけど「考える」ことを忘れずにいたい。ひとりでふらりと京都に行きたくなった。

2024/06/20

アキ

京都ミシマ社らしい、肩の力が抜けたクラフト・エヴィング商會吉田篤弘のエッセイ。ぶらりと京都にやって来て、あてどなく歩きながら考える。本・街・考える・のつながりを京都で感じるって素敵だな。本は過去から届く誰かの声だが、書いてる側からすると未来に向けて声を届ける、本とは「不思議の国のアリス」のチェシャ猫の笑いのように異界が口を開けてるような世界なのかも。そして大徳寺あたりを歩いていると、いにしえの時間がそのままに残されているかのように感じられる。そんな取り留めのない考えの行く先が思いもかけず、そして楽しめる。

2020/04/10

けんとまん1007

京都。それだけで、想像が広がる言葉であり、街でもある。街というのがいいのか、土地というのがいいのかはある。古くからの暮らしが、今も生きている貴重な街だと思う。いろいろ、想いを馳せたくなる街。これまでの吉田ワールドのキーワードがちりばめられているのがいい。

2020/05/22

感想・レビューをもっと見る