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村上春樹にご用心

村上春樹にご用心

村上春樹にご用心

作家
内田樹
出版社
アルテスパブリッシング
発売日
2007-09-29
ISBN
9784903951003
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村上春樹にご用心 / 感想・レビュー

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ケイ

作者があちこちで村上春樹について書いたものを集めてまとめたもの。総じて、村上春樹を批判する批評家に苦言をていし、彼の作品を理解する上でのファクターを説明する。うなぎ、朝御飯、決定的に欠けているもの、等々。作者の内田さんをもっとよく知りたくなった。彼は大変に博識で、難解なことを噛み砕ける人のように思う。彼が手放しでほめる加藤典洋氏の批評も読んでみたい。

2014/02/02

おさむ

先日、またもノーベル文学賞を逃した際、ハルキストの1人が「毎年集まってハルキの良さを共有できる」ので、ずっと受賞して欲しくないと語ってましたが(笑)、内田センセイのハルキ愛も筋金入りです。僕の住む世界で僕や愛する人は邪悪なものの介入により繰り返し損なわれる。この不条理な出来事のほんとうの意味は最後になっても明かされない。「この世には意味もなく邪悪なものが存在する」事を書き続けるのが村上春樹の小説の永遠のテーマという解釈は最も適格なハルキ評だと思います。

2016/11/01

mura_ユル活動

ここへ来て読メの方から村上春樹さんと内田樹さんの本のオススメあり手に取った次第。本書は、内田さんご自身のパソコンで「村上春樹」で検索し、関連するテクストをまとめたもの。両者、歳で一つ違い。読む限り、内田さんは村上さんのファン。びっくりしたけど、ノーベル文学賞受賞のヴァーチャル祝辞から始まる。うなぎ説や朝食のシーン集は面白い。村上さん、こんなにも文芸批評家から批評をされていることは知らなかった。「書評は「食欲」をそそるものであるべき」と。村上さんは『何かが欠けていることを感知せしめる卓越した技術』の持ち主。

2013/09/28

マル

7年振りに再読しました。世の中に「村上春樹」に関する本はたくさんありますが、自分がいままでに読んだ中では本書が断トツで面白いと思います。内田樹さんは大の村上ファンで、ご自身のブログに書き溜めた村上春樹さん関連のトピックをまとめたものが本書です。なぜ村上春樹さんの小説は世界性を獲得できたか?なぜ村上春樹さんは国内の批評家たちからこんなにも嫌われているのか?「冬ソナ」と村上作品の意外な類似性などなど、とても興味深いお話が満載されております‼️最近、村上さんの『国境の南、太陽の西』を再読中なのですが、

2016/10/25

いちろく

村上春樹さんの作品を紹介するというよりも、作品既読者を対象にした本。大好きなある作品について、簡潔にかつ的確に書かれている文章を読み、「まさに、コレ」と目からウロコが落ちました。このような体験を出来る時があるから、書評集を読む事もやめられないのです。

2015/03/01

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