ますらお: クリンギット・インディアンに残された物語 北の巻
ますらお: クリンギット・インディアンに残された物語 北の巻 / 感想・レビュー
itokake
アラスカ、カナダの先住民族クリンギットは、トーテムポールを彫る文化を持つ。囲炉裏の側で寝てばかりいる「うすよごれ」が実は誰よりも優れた若者で、長じて世界を支えるトーテムポールを受け持った。ギリシャ神話のアトラスは苦役として地球を支えるが、うすよごれと呼ばれた若者は先任者からこの名誉ある役割を「自分にしかできない」と引き受けた。自分の家にあるトーテムポールは、世界を支えるトーテムポールと繋がっていて、そこではあの「うすよごれ」が粛々と支えている。そんなイメージと共に育つクリンギットの子供達に想いを馳せた。
2022/11/24
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