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それでも それでも それでも

それでも それでも それでも

それでも それでも それでも

作家
齋藤陽道
出版社
ナナロク社
発売日
2017-08-20
ISBN
9784904292754
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それでも それでも それでも / 感想・レビュー

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s-kozy

令和初の読了本。写真家・齋藤陽道さんのフォトエッセイ。初版発行は2017年8月。「週間金曜日」に2012年1月から2017年6月に掲載された作品から約80作を選出し構成したもの。写真の良さがベースにあり、そこに添えられた言葉と相まって胸を打つ。「『写真からおのずと浮かぶ言葉を待つ』」(あとがきより)ことで紡がれた言葉と写真にほっこりと温かく静かな気持ちにさせられた。「眼に見えるだけのものの奥へ」と題されたあとがきも非常に興味深く、名作「声めぐり」「異なり記念日」につながる著者の世界観が感じられた。

2019/05/04

mukimi

耳の聞こえない写真家というと商業的にキャッチーになるかもしれないが、彼は苦悩を乗り越え必死で前を向き生きている。人は分かり合えないということ、物事には終わりがあることを痛いほど分かりながら、諦めることは容易だけど、それでも、それでも、世界の奥を見ようという生命力を持つ人だ。あとがきの「痛くて、切なくて、幸せで、悲しくて、でもなんでか終いにはほのかに嬉しく、その感情みなすべてが等しい」という感覚を彼と共有できたことに感動した。その感覚は私にとって自分が生きているという実感だ。全力で感じたい、この世界を。

2018/12/25

あじ

麦わら帽子の隙間に射す光が星屑になって、半天の影でチカチカしているのが見える。─あなたがふと持ち上げた麦わら帽子には 宇宙がひそんでいた。“ろう”のフォトグラファーが静止に傾聴するエッセイ。◆読書のススメ、次の一冊に『点滴ポール 生き抜くという旗印』岩崎航(著)齋藤陽道(写真) https://bookmeter.com/books/6938301

2019/11/08

はるー

私はこの写真家さんを知らなくて、宮下奈都さんがおすすめしていたので読んでみた。この人自身ろうあ者であり、障害を持った側、社会的弱者の視点での文章のような感じを受けた。それでもそれでもそれでも人は生きていくし、その中で希望を見つけて、自分の足で立ち上がるしかないんだよなー。。。

2018/04/22

チェアー

音のない世界はわからない。しんとしたなかで見れば、奥にある「ほんとう」のものが見えるのだろうか。写真に添えられた言葉よりもあとがきが素晴らしい。写真のみ→あとがき→再度写真と文章、がいい読み方かも。

2018/01/15

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