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ドストエフスキー 共苦する力

ドストエフスキー 共苦する力

ドストエフスキー 共苦する力

作家
亀山郁夫
出版社
東京外国語大学出版会
発売日
2009-04-30
ISBN
9784904575017
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ドストエフスキー 共苦する力 / 感想・レビュー

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みけ

私には難しいけどなんだか面白いドストエフスキー作品。歴史・政治・宗教的背景の解説を期待して本書を手に取る。いろいろと参考になった。ただ、カラマーゾフに関しては幻の「第二小説」に関する予想ばかりだったのが残念。ドストエフスキーに限らず、登場人物の性格設定・名前やエピソードなど、作家さんは本当に緻密に計算して物語を構築していて凄いなと改めて感心しました。

2018/12/12

Bevel

「『罪と罰』の主人公は、明らかに、秋葉原の無差別殺人を予言している」とか、「貧しい人々」の心に神の全能性を与えているとは携帯電話である」とかは、記述の量と正確さが足りなくて理解できなかったけれど、古きよき文学者みたいな感じにも読めた。作者の自伝と小説の登場人物を簡単に結び付けるのはいただけない。神の死と「人間の傲慢さ」を主軸にして解釈することも、間違ってないのかもだけど、魅力的ではない。悪霊の解説をスタヴローギンの告白だけにしぼったのも寂しい。でも著者の沸騰している頭の中はそれほど嫌に感じなかった。

2013/07/07

Ecriture

ドストエフスキーの代表作をめぐる小ネタエッセイ集。時代背景や伝記的なものを読む分には参考になる。あとは素晴らしい想像力を活かしたドストエフスキー愛の告白。

2011/11/29

Mr.Shankly

本書はNHKの「知るを楽しむ」で収録した内容を元に書いているそうで、内容的には4大長編に関してエッセンス程度の内容。番組でやっていた作品ダイジェストみたいなものがあったら、きっとドストエフスキー入ガイドとして最適なものになったのではと思う。私自身この番組をきっかけに悪霊など読み始めたところもあり、著者の人を感化させるある種のエネルギーには恐れ入る。(文章のうまさではなく、ドストエフスキーへの激烈な愛を感じる)

nukuteomika

ドストエフスキーの時代と現代を重ね合わせて現代を生きる道を探る。ちょっと安直で異論があるのと、文章が下手

2010/07/20

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