戦争の思い出: 日本占領下で生き抜いたフィリピン少女の物語
戦争の思い出: 日本占領下で生き抜いたフィリピン少女の物語 / 感想・レビュー
ケイ
日本の占領開始時には、ある島の都市で生活していた少女。彼女のお宅は、戦前も戦後も裕福だったようだ。戦後、彼女は復学し、フィリピンの大学を卒業。博士課程はアメリカで取得。彼女は子供向けに書いているようだし、言葉も選んでいるだろう。日本人も人間であるし、心を通わせられる兵士もいたはずだ。彼女がそういった面を書いていることを、殊更に取り上げることをして欲しくないと思う。これを読んで少しも驕るところがあってはならないはずだ。ただ、彼女が提供した写真にある少年のような兵士たちの顔には一人の大人として胸が痛む。
2018/06/27
スー
94フィリピンは太平洋戦争での激戦地だったというのは知ってましたが、日本人52万人111万人が亡くなったとは知らなかった。筆者のヘレンさんは当時書いていた日記を元にこの本を書いてますが、彼女が出会った日本兵はあまり悪い人に出会わず大半の日本兵達は遠く母国を離れた寂しさを紛らわすように友情を求めていた人ばかりでした。しかしスパイ容疑で逮捕されてから不信感を持つようになりましたがそれでも日本人を憎む事はなかったので少し助かりました。フィリピンは日本に悪い感情を持っている国というイメージがあったので仕事で何度も
2020/07/09
ぴこ
太平洋戦争中日本に占領されていたフィリピンで生きた少女が、日記を元に当時を思い出しながら書いた手記。マニラに行くことになったため読んでみた。もともと南京虐殺等に比べマニラ戦は日本人に知られていないがかなりの犠牲者が出ている。比日両国が忘れるべきではないし、日本人として戦争のことを知らないで現地ではしゃぐのは恥だと思う。
2019/03/13
sayanu
フィリピン戦のことはほとんど知らなかったので、勉強になった。ご本人のキャラクタや現在の心情も大きいとは思うが、激戦区とはまた違った趣の記録。
2018/07/28
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