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ギョッとする江戸の絵画

ギョッとする江戸の絵画

ギョッとする江戸の絵画

作家
辻惟雄
出版社
羽鳥書店
発売日
2010-01-20
ISBN
9784904702062
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ギョッとする江戸の絵画 / 感想・レビュー

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fu

岩佐又兵衛の「山中常盤物語絵巻」が一番ギョッとさせられた。曾我蕭白のコレクションがボストン美術館にあることといい、この表紙の若冲の「達磨絵」といい、海外に渡っている日本絵画の多さにあらためて気付かされる。

2015/11/28

さっちも

江戸期の絵画は特別だ。ヨーロッパはずっと宗教をバックに一部の特権階級相手の商売だったのに対し。江戸は戦争が300年なく、大名が借金で疲弊し、商人や町人が力を蓄えていき、民衆が娯楽を楽しむようになった。そうすると理屈抜きで情動的で心に直接響くような絵画が求められる。そこに説明も権威も画力も写実的である必要もない。ただただ面白さや、発見、ユーモア、洒落てる、ゾッとする、人間の生を喚起させてくれるような絵画が支持される。辻惟雄さん系の本は面白い。どうやら、美術系の本の鉱脈を見つけたようなのでしばらく掘り進めたい

2020/06/14

sawa

★★★★★ 岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠、曾我瀟白、伊藤若冲、長沢蘆雪、葛飾北斎、歌川国芳という江戸時代のアヴァンギャルドな画家達の系譜。サラッと見過ごせない、本当に「ギョッとする」ような絵をですます調で分かりやすく解説。テレビの美術番組のようだと思ったら、本当にNHKの「知ると楽しむ この人この世界」を書籍化したものだそう。観たかったー。巻末に村上隆との対談。アニメっぽい作品しか知らなかったけど、白隠とか蕭白にすごく影響されている(マネてる)作品とか、とても意外だった。食わず嫌いで全然知らない。(図)

2012/11/25

tom

テレビの「なるほど鑑定団」でよく取り上げられる絵師たちが登場する。でも鑑定に登場するのは、ほとんどが偽物。それだけ人気が高い絵師たちの絵を、わかりやすく説明してくれるのがありがたい。巻末の辻さんと村上隆の対談も面白かった。本物が見たい。そう思って、著者の辻さんが館長をしているMIHO美術館に行こうと思ったら、冬の季節は路上凍結のため閉館。これが残念。

2012/12/18

みずいろ

読みやすい。江戸絵画好きなのでわくわく。この本で取り上げられてる絵師はみんな絵が大好きでたのしんで描いてるってかんじがして良いな。対談での、視点の移動とその目線を保持できる絵がすごい絵なんだとする論になるほどと思った。

2011/04/03

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