安倍政権のネット戦略 (創出版新書)
安倍政権のネット戦略 (創出版新書) / 感想・レビュー
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
安倍政権のメディア戦略を、首相を支えていると言われるネット右翼との関係にもふれながら読み解いていく。その戦略が成功しているとよく言われているけれど、支持者が集うフェイスブックで事実に基づかない批判を平気で書き込み、敵意をあおるやり方にせよ、権力をちらつかせてメディアを味方につけていくやり方にせよ、自らへの批判を封じ込める形ですすめらていることにうすら寒さを感じてしまう。月刊誌に掲載された論考を集めたものなので系統だてて論じられているわけではないが、ネット右翼の問題も含め考えさせられることの多い一冊だった。
2013/11/03
金平糖
自分に反する者を弾圧。まるで独裁者。チャップリンの如く茶化した歌手に圧力をかけたのには驚愕。それをネット民がこぞって喝采する様に呆然。在日、反日とヘイトスピーチを繰り返すネトウヨを雇っているのではと思えるような昨今の異常さ。戦争権を平和や防衛と言い換える。改憲ではなく改悪。自衛隊を辞める人が続出するのでは?そうなると徴兵制は必至。何故、米国の手先となり人殺しに加担したいのか?マスコミが安倍政権に有利な情報しか流さない理由を報道していたという赤旗をもらい共産党と自分の考えがリンクしている事に複雑な心境。
2015/05/27
daiyuuki
ネット上には「自民党=愛国政党」「民主党=売国政党」という意見が蔓延しているのは、自民党ネットサポーターズクラブの会員がネット上で韓国を中心にヘイトスピーチ的な書き込みや「民主党になってから株価が下がりまくった」など中傷デマ荒らしをやりまくっているから。安倍政権と民主党のメディア対応の違いは、ネットを通じてのイメージ作りの巧みさ、安倍は新聞社やテレビ局のトップと会食して抱き込む一方、新聞を軽減税率の適用の対象にするかを取引材料にメディアに圧力をかける。メディアの報道を吟味して読み解く材料になる1冊です。
2016/01/09
tolucky1962
情報参謀(小口著)の野党自民のネット戦略から進展し、ネットもマスコミをうまく使う現政権。炎上するまで過激に叩くを暇なネトウヨが支える。彼らは地位向上より引きずり下ろす運動。丸山をひっぱたきたい的。高野氏が批判したらそれには答えず、11年前の高野氏のエピソードを持ち出す(これには小泉Jrら党内も首相を諫めたという)当たりはトランプ的。それでも支持率が高い。精神科医香山氏は日本人が白黒極端な択一の防衛機構が不全になり、思考停止・白紙委任になったという。国民の意識を大きく分断して国力低下につながらないか心配。
2017/02/25
踊ウタマロ(コアラ擁護情報局長)
ツイッターを見ていると、突然政権賛美や民主党批判が始まる。ニュースになったタイミングでもなく、まるで号令がかかったかのように。最近その現象を何度も見かけてとても不思議に思っていた。疑問の答えまではたどり着けないけれど、ネット戦略の上手下手で政権が評価される様を見ていると、不安しか感じない。そして、ツイッター上でこういうことを書くと、また攻撃される。このままでいいんだろうか。
2013/12/20
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