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同調圧力メディア

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作家
森達也
出版社
創出版
発売日
2017-04-15
ISBN
9784904795460
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同調圧力メディア / 感想・レビュー

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Isamash

映画監督・作家・明治大学特任教授の森達也2017年発行著作。著者指摘には成る程とかなり考えさせられた部分があった。特に、池上彰コラムの朝日新聞掲載拒否事件に関して、池上が「過ちは潔く認め、謝罪すべき」としたことに、著者がジャーナリズムの観点から異論を唱えたのは注目された。欧米の新聞は謝らない、その代わりに何故どうしてその様な誤った記事が出てしまったかを徹底的に検証しそれを公開する。謝罪はメディア組織の防御的行為で、生産的でないと。私自身が謝罪が当然と思っていて、感情的な日本人的思考に陥ってしまっていた。

2024/08/07

阿部義彦

ここんとこ、森達也さんの本が続けて新刊単行本で出ています。こちらは青土社から出た、エッセイの寄せ集めでは無く、「広告批評」亡き後唯一のメディア誌「創」に「極私的メディア論」として、毎月連載されていた、辛口提言みたいなのが元となってますので1回ごとにかなり吠えまくって「メディアが三流なら社会と政治も三流なのだ。」と断じています。私が最近やたらと文化人づらして偉そうにしている百田尚樹とかいう人についても違和感を顕にしていて、(「殉愛」がらみですが)凄く共感しました!何でも二元論にして報道するメディア死ね!

2017/07/05

futabakouji2

主体的に考えようということを主張している本。メディアや影響力のある人は受ける方法を知っている。受ける方法ってのは誰でも話題にしてくれる方法。けどそれだけでなく自分から話題になったことを調べると違う見方や考えが生まれるということが著者を通してよくわかる本。著者は別に俺と同じ考えになれとは言っていない。レッテル張らずに努力して人や事件や歴史、現在と向き合いなさいというわけです。

2020/05/28

うがり

森さんが主張することは変わらない。それは日本という国がある限りはずっと変わらない。連載された2010年夏から2017年春の約6年半の間に日本や世界で様々な事件や事柄が起きている。読みながら「こんなことあったな」って懐かしんでいる自分が怖くなっていた。森さんは日本に住む人は環境に馴致しやすいと述べているが、自分自身がまさにそれだ。恥ずかしい。森さんは今のなお淡々と、後ろめたさを感じながらも、怒りながらも、(自分の意思=私的に)表現している。自分は何ができるか。恥ずかしい。だからこそ知ることだけはやめない。

2019/10/31

日本のメモリアルは被害の記憶(8月6日、9日)と終わった日。そして独のメモリアルは加害の記憶(1945年1月27日、アウシュビッツ解放)と始まった日(1933年1月30日、ナチス内閣発足)。(P.126より引用)▼自分の憎しみ、報われない正義はどこから生まれるのか。誰もが記憶を遡って考えなければ、永遠に同じことが繰り返される。

2018/02/17

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