土門拳の昭和
土門拳の昭和 / 感想・レビュー
とある内科医
図書館より、初めて触れる土門拳。昭和に迷い込んだような感覚に陥る力強さ、人物撮影の勢い。
2022/09/22
かさかさ
以前土門拳の写真展を見に行ったことがある。モノクロのリアリズムである。被写体に対する執着が半端ない。仏像が走っていくから、とかおっしゃったようで、あのような写真を撮る人は凡人の考えなど到底及ばない所にいる。
2016/04/06
misui
アクの強い写真! リアリズム写真を標榜したとのことだが、特に対象のドラマ性を抽出しているように見える(俺リアルというか)。有名人や美術品を撮ったものは構図がぴたっと決まってて絵葉書めくにしても、むしろこの人の撮り方がフォーマットとして定着したということではないのかな。
2014/06/05
姉勤
よき写真家は、時代の証人なんだねえ。
2013/08/30
ゆうひん
昭和という時代を枠組みにして、土門拳の活動の足跡を辿った本。いわゆる写真家の作品の数々をじっくりと見たのは初めてだった。筑豊のこどもたち、風貌、古寺巡礼など彼の代表的仕事の一端を垣間見ることができてよかった。リアリズムを追求する報道写真という表現に惹かれた。現実を、現実以上に映し出す力があった。巻末には寄稿や土門自身のエッセイが載っており、彼の写真に対する熱意を物語るエピソードが面白いと思った。初めから写真家を目指していたわけではなかったことにも驚いた。次は彼の単体の作品集を手に取りたい。
2019/02/10
感想・レビューをもっと見る