KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

あるひ あるとき

あるひ あるとき

あるひ あるとき

作家
あまんきみこ
ささめやゆき
出版社
のら書店
発売日
2020-06-27
ISBN
9784905015543
amazonで購入する

あるひ あるとき / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

☆よいこ

戦争関連絵本。話の舞台は戦時中の大連。日露戦争後、日本の植民地として満州国が作られ多くの日本人が移り住んだ。戦後、身一つで日本に引き上げなければならなかった人々の中には幼い子供も多かった。こけしで遊んだ幼いころの思い出▽2020年刊。読み聞かせ7分、巻末の解説まで読みたい。

2021/09/14

とよぽん

大連で過ごした幼い日々、こけしのハッコちゃん(幸せの象徴)の思い出を淡々とたどる。日本へ引き揚げる前日、ハッコちゃんはダルマストーブに入れられ、ごおっと ほのおの音がした・・・あるひ あるとき ・・・89歳の あまん きみこ さんは、深く祈る思いでこの絵本を世に送り出した。大連市の地図が載っていた。当時、20万人もの日本人が大連にいて、立派な都市建設が行われていたことを改めて確認した。それが傀儡国家と知らず、暮らしていた人々・・・。

2020/09/27

ちえ

「ちいちゃんのかげおくり」「おにたのぼうし」の作者、あまんきみこさんが戦後大連からの引き上げ者と初めて知りました。ずっと一緒だったこけしのハッコちゃんとの別れ…。最後のページご本人の祈りの言葉、沢山の人に届きますように。

2020/09/05

yomineko

はっこちゃんがお人形として可愛がっていたこけし。こけしは飾るものだと思っていたが、お布団をかけて一緒に寝たりしてとても大切にしていた。著者は大連で少女時代を過ごした。戦争が終わると家中の物を両親は売ってしまい、最後は大切なこけしも燃やされてしまった。戦争が終わっても、苦しみは続く。もちろん第二次世界大戦の余韻もまだ残っている。

2024/11/19

ヒラP@ehon.gohon

あまんきみこさんの実体験なのでしょうね。 戦争中に中国に滞在していた彼女が大切にしていたこけしと、どこか似ている近所のユリちゃん。 こけしって人間そのもののように、様々な表情をしていますね。 そのこけしを引き揚げの日に燃やしてしまった苦恨とともに、一般人として戦争の悲しみを語っている絵本です。 静かに静かに心に響きました。

2020/09/07

感想・レビューをもっと見る