宮崎哲弥 仏教教理問答
宮崎哲弥 仏教教理問答 / 感想・レビュー
nizimasu
宮崎さんがこんなに思想的なベースが仏教にあるというのは驚くほかない。この本を読むとそれぞれの宗派の人たちのキャラクターというのは、属する宗派によってかなりの部分規定されているのではないかと思うほど、アイデンティティと結びついているのは、ものすごく驚きでもある。そうした中で、いきなり白川密成さんと身体技法としての宗教が、仏教であるという指摘には、今更ながらうなづけるし、そうした中で、浄土真宗の身体儀式の欠如した教義というのも面白い議論だった。死についての議論もまたしかりで本書の通底した問題意識で実に興味深い
2015/01/13
カツドン支持者
南直哉さんが好きなので彼との対談は特に興味深く読んだ。 ブッダは正覚後、安らかな心持で日々を過ごしたのではなく、ずっと生きづらさ苦しさを抱えたまま80年生き切ったと南さんは言い宮崎さんも同意する。自分の言葉を理解する人はいないと思いながらも敢えて生きる。分かって貰えない事に苦しみを感じると知りながらも生きると決断した。その根拠なき決断があったからそこ少数ながらもブッダの言葉を理解する人々が現れ、その言葉が時代を超え現代まで伝わっている。その教えによって救われる人がいる。根拠なき決断が善を生むのだ。
2017/12/24
マープル
面白かった。宮崎哲弥が切実な死の恐怖を持っていることを知り、ちょっと意外に感じると同時に、私淑するfinalvent氏や中島義道、永井均らと同じく、知的にすごい人っていうのはみんなそうなのか、と。かくいう自分はいまだ死の恐怖を実感したことがない・・・ダメか、やっぱり。
2013/11/02
さらば火野正平・寺
難しい。途中で関心が途絶えてしまった(〃д〃)。
2012/05/18
JunTHR
哲ちゃんガチすぎて、かなり置いてきぼりだった。オウムと死刑について触れたり、所々は面白く読めたけど基本的には付いていけない。。。仏教難しすぎるわ。教義複雑だし、宗派多いし、一括りに“仏教”と言うことがあまりら意味ないんじゃないかと思えるほど。対談ではなく問答と銘打ってるだけあって、真剣に、時には相手を否定・反論しながら進んでいくのも気持ちいい。もう少し勉強しよ。
2012/03/28
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