サンガジャパン Vol.13(2013Spring)
サンガジャパン Vol.13(2013Spring) / 感想・レビュー
鯨、或は山田
実践と学の両側面から仏教における、ことば、言語を論じる。他宗教との比較や、仏教思想における経典の位置付けなんかをわかりやすく解説していた。サンガジャパンは初めて読んだが、あまり小難しくなく、非常に読み易い。
2013/06/21
尋日
橋爪大三郎先生の「言葉の観点から見る仏教」も興味深いし、ネルケ無方さんの『現成公安』の英訳・現代語訳も面白い。翻訳は何かが零れるのが宿命だけど、零れて梳かれて残ったものを見てみることにも意義があるんだろうね。中国人は梵語を漢語に訳したのに、日本人は漢語のまま取り扱って、文字で書かれたテキスト自体に本質があると見なした、という橋爪先生の指摘は色々考えさせられる。日本には無文字の時代が長かったという「オデッサの階段」での松岡正剛さんの話も思い浮かんでくるね。
2013/03/27
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