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宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫) (サンガ文庫 ミ 1-1)

宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫) (サンガ文庫 ミ 1-1)

宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫) (サンガ文庫 ミ 1-1)

作家
宮崎哲弥
出版社
サンガ
発売日
2013-11-27
ISBN
9784905425649
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宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫) (サンガ文庫 ミ 1-1) / 感想・レビュー

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yutaro13

宮崎哲弥氏と5名の仏教者による対談集。勝本華蓮氏は広告デザイナーから尼僧・仏教学者となった方で経歴自体が興味深かった。浄土宗の林田康順氏との対談を読んで思うけど、やっぱり浄土教系には共感しにくい。とはいえ中観派バリバリの宮崎氏に共感するでもない。対談の中で何度か言及された高村薫『太陽を曳く馬』はぜひとも読んでみたい。仏教初学者には佐々木閑氏との対談本『ごまかさない仏教』の方をおすすめ。呉智英氏との対談本も読んでみようかな。

2019/11/30

ねこさん

在家である「私」は、常に仏教者としての態度を自ら懐疑せねばならないが、宗派や出家者の振る舞いから逃れている。出家者のエクリチュールを纏えばそれなりの「私」は出現してしまう。言葉は直感を奔らせる。「死んだらどうなる」「悟ったらどうなる」という問いは、死や悟りが「私」に訪れるその瞬間に主体がどのように変容するのか、また変容を終えた時に「私」はどのように「私」でなくなるのか、時間の概念を曖昧なままに恐れや焦燥と共に渾然と提示されている。釈尊にも師はなかった。それは救いだ。完全なる安息のために懐疑が許されている。

2017/02/19

モリータ

宮崎哲弥と五人の仏教者との対談本。文献学的な話で盛り上がる勝本華蓮との対談が面白く読めたが、問う方の苦しさも感じさせつつ浄土信仰の疑問をただす林田康順との対談も「教理問答」としてはよいか。南直哉(曹洞宗)との死をめぐる問答は、今の自分には死や死者がリアルな不安でないからか、他に比べると読み進めにくかった。/一連の対談ものは、とっつきやすく、ふとした疑問の補助線にもできてよかったのだが、これだけではいくら高度な内容を扱っていても散発的・つぎはぎの理解に陥るので、宗派なり経典の軸を定めて読むほうにいきたい。

2018/02/28

白義

仏教を思考のベースにしていると公言しているものの実は仏教関係の単著はなかった宮崎哲弥が、真言宗や浄土真宗など各宗派の気鋭の論客たちと思う存分現代仏教の抱える問題を語り合った対談集。僧と俗がテーマという通り、理論的にも高度な話をしているけど何よりそこから社会の領域に進み実践するときにいかに仏教者としてあるべきか、というのが主に問われている。伝統宗教では個人の実存の闇を回収できなくなった現代で、改めて社会を超え出るような「宗教」としての仏教の意義を問う。仏教用語は頻出するが悪と救済の問題など内容はかなり普遍的

2017/11/17

奴が岳魚

非常に面白かった。専門用語も多いが、脚注がとても充実していて、仏道と無縁の方でもある程度本に読み慣れた方なら、読みこなす事が出来る親切な作り方だし、内容も読み手を引っ張る力に満ちている。個人的には、梨本さんのパーリー語経典の研究から、大乗と上座部の関係性にたいする定説の見直しが語られてる辺りはとてもスリリングで、読まされた。南さんの死にたいする真摯な態度も良い

2014/12/22

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