雨ニモマケズ Rain Won't
雨ニモマケズ Rain Won't / 感想・レビュー
☆よいこ
絵本。アーサー・ビナード訳、英語表記あり▽表記は原則1931年11月3日宮沢賢治が手帳に書き記したものの通り。現代仮名遣いの平仮名で総ルビ。ひとりの青年の生き方を描いた絵がとても分かりやすい▽アーサービナードさんのあとがきが少し尖っている。「今」の日本が劣化して、宮沢賢治の世界とズレてきていると書かれている。2013年刊
2023/10/17
chimako
読友さんの感想から。誰でもが知っている、決して長くない詩を読むのに30以上の英単語を辞書でひき、アーサー•ビナード氏の「あとがきにかえて」でまた考え込み、時間をかけて読んだ一冊。色彩を抑えた山村浩二さんの絵も素晴らしい。あたりまえにいた昆虫や鳥や動物たち。雑草と言われる草花や茸や樹木。それらは全てが里山に暮らす仲間だったのだと。……たしかに「今」とは大きくズレてはいるけれど、それは「今」が劣化しているからズレが生じた。……劣化した現代。どう生きるか問われているのは私自身。私たち自身。
2014/11/06
小夜風
【図書館】少し前に地元の図書館でこの絵本の原画展を催していて、原画を見ることが出来ました。「さがしています」のアーサー・ビナードさんが英訳した「雨ニモマケズ」です。山村浩二さんの絵が本当によく合っていると思います。美しい原画に見入ってしまいましたが、絵本でもやっぱり美しくて素敵です。
2014/11/03
Rosemary*
文、宮沢賢治 英訳、アーサー・ビナード 絵、山村浩二。時代は変われど、心に響く作品は、素晴らしい。山村さんの描く叙情的な里山が加わり、さらに読むものを引きつけます。
2014/08/14
り こ む ん
帯のアーサー・ビナードの言葉「「雨ニモマケズ」が生まれたところは、現代の日本からはとても遠い。まるで別の国だ。」の文字に興味をもった絵本。宮沢賢治が死を間近に手帳に残した詩「雨ニモマケズ」を英訳したもの。山村浩二氏の日本の懐かしい里山の風景や生き物が、ちょっと憂いを帯びた絵が素晴らしい。
2014/09/10
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