W文学の世紀へ: 境界を越える日本語文学 (五柳叢書 73)
W文学の世紀へ: 境界を越える日本語文学 (五柳叢書 73) / 感想・レビュー
踊る猫
何故沼野充義氏の仕事をもっと早く知らなかったのか。私の不勉強と言われればそれまでなのだけれど、それが口惜しくてならない。恐らく「ロシア東欧文学」という馴染みのなさそうな領域の研究者の書いているものだから、敬して遠ざけることになってしまったのだろう。読んだからといって私の中のなにかが大幅に変わったというわけでもない、悪く言えば雑文集ではあるのだけれど外国語を学ぶことや翻訳することの困難さ、日本文学を世界文学の流れで捉え直すことが示唆されており大変に読みやすい。これはもっとエッセイや翻訳書を読んで行くべきだな
2016/03/15
takao
ふむ
2024/03/24
あやぴ
なかなか面白いではないか!先の多和田葉子さん本で取り上げていたので翻訳者の気持ち続きで読んでみた。大半は安部公房、大江健三郎、といったところの沼野先生論なので難しいところもあるが村上春樹のNHKラジオ講座も担当してた先生なので、柔軟性がある読みやすい文章。◎理想の書評なんてーのところで村上春樹風に言えばとか勝手に表現してるところが楽しい。◎翻訳には誤訳は付き物で、翻訳は必要悪である、しかし悪には悪の楽しみというものがある、時に善以上に。ここは惚れたね!◎帰れ!北方領土の解釈。納得なるなる!
2015/09/19
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