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ねこのき

ねこのき

ねこのき

作家
長田弘
大橋歩
出版社
クレヨンハウス
発売日
1996-06-01
ISBN
9784906379590
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ねこのき / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

やさしいおばあさん。お花が大好きで、たくさんお花を育てているおばあさん。猫を飼っているおばあさん。オレンジ色のしっぽの長い猫を飼っているおばあさん。ねこのきは、そんなおばあさんとしっぽの長い猫のお話。明るくって陽気で、いつまでもどこまでも平穏な日々が続くように思える。けれども、ずっととか、永遠なんてものはどこにもない。それはおばあさんにも、しっぽの長い猫にも、読者である僕たちにもいえることなんだ。

2016/11/02

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

長田弘さんの物語に、大橋歩さんが絵をつけた本は、自分でも意外なほど胸に刺さりました。似たような体験をしているからかな。おばあさんの大切な家族だったオレンジ色の長いしっぽのねこ。夜出歩くのが大好きで、朝になるとどこかから帰ってくるのが日課でした。でも、ある朝ねこは帰ってきませんでした。夜になっても帰ってきませんでした。そして次の朝……。生き物は土に返る。土は木を育てる。木は花を咲かせる。いのちの循環に、夢のエッセンスを一振り。

2015/05/21

へくとぱすかる

オレンジいろの長いしっぽのねこと、花の大すきなおばあさん。ひとりと一匹の、いつもと変わらない日々が、ある日いきなり終わってしまう。おばあさんは悲しむけれど、それでも日々は続いていく。そしてある日、という話。シンプルな寓話のよう。絵本といいながら、短い小説っぽい作品が多いけれど、詩人の長田さんが作っただけに、これはまさに「詩」です。散歩で顔見知りになって、いなくなったねこのために作ったという。ラスト1ページで、現実にひきもどされるけど、でもやっぱり最後のページはあったほうがいい。命の大切さを教えてくれる。

2021/12/21

おくちゃん🍎柳緑花紅

おばあさんは一人で暮らしています。いつも猫と一緒です。でもある日その猫が…おれんじいろのながいしっぽのねこが…大橋歩さんの絵がとても良い。おばあさん!!良かったね~。もう寂しくないね。

2015/05/30

浅葱@

悲しみを受け入れ過ぎていく時間にねこの木が大きくなったように思った。最後の頁の「こころというにわにそだつ いっぽんのゆめのき。」に、読み手の人生が向かいあっている感じがした。長田弘さんが逝ってしまい、残念。追悼。

2015/05/11

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