地域アート――美学/制度/日本
地域アート――美学/制度/日本 / 感想・レビュー
邪馬台国
非常に示唆に富んだ一冊。現代のアートシーンを考える上で、こんなにも未整理かつ興味深い要因が複雑に絡んでいるとは思いもしませんでした。各論考、対談どれも非常に面白かったですが、作家目線で読むと会田誠さんの自虐も交えたするどい視点に説得力を感じました。
2017/10/22
Monty
アート概論?というか、知識のない私には難しい本でした…ただ、まちづくりの目的に地域経済の循環や文化・コミュニティ醸成が掲げられているのであれば、昨今のようにアートを闇雲に利用しては、双方にとってプラスにはならないのでは、と感じた一冊。
2024/04/06
Daimon
地域アート、それは現代において主流になりつつある現代アート…作っている過程、社会や地域への貢献、コミュニケーションそのものなが美であるようなアート。しかし、藤田は「それらの批評性が正しく認識されないまま、のっぺりと広がっていくような現状に、危惧を覚える」(p.20)。そして、「アーティストが行政のオーダーに従っているうちに芸術である意義を失って、プロジェクトが盆踊りになっていく」(p.396)。何がアートなのか、それでも、アートが地域を変えていくことを引き受けることができるのか。それでもなお踊れるのか。
2018/10/23
しゃんぷーしょく
内容の濃い本だった。行政の枠組みで芸術が使われるようになった時に、芸術性を確保するにはどうするか。そもそも芸術とは何か。
2018/08/26
comet
多面的な物事の見方を得る。
2018/03/22
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