横議横行論 (革命のアルケオロジー)
横議横行論 (革命のアルケオロジー) / 感想・レビュー
ミスター
津村喬は本当に読みにくい。難解に書いてあるからというのではなく、受け入れ難い主張と受け入れやすい語りが出てくるからだ。モザイク状に敷き詰められた固有名詞と概念によって、特異なアジテーションとテーゼが生成されていく。そのような読み難いテキストの中で「権力をとる思想から権力になる思想へ」や「身振りの解放」といった重要だと思われるブロックをみつけていく。読者は津村喬の洪水のように溢れ出す叙述についていく必要はない。単に溺れてしまう。そうではなくその中で「引用」するべき流れの片鱗を見出せば良いのである
2018/08/08
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