困難な成熟
困難な成熟 / 感想・レビュー
mukimi
筆者は、事あるごとに思い出す心にスコーンとはまる名言を私の心に置いていく。本書も名言メモ大量発生。言葉の操作設計が独特にして完成されており私の心の底で雑然としていた部品を組み立てて、ほらね、と示してくれる先生。選べないけど一部抜粋「自己はアルターエゴ(複数の人格)達の共同生活であり生き延びるためにはその誰も見捨てない」「明瞭にイメージすると想像にのめり込み実現可能性が上がるから取り越し苦労はしない」「いい方に考える人は悲しげに嘆く人より生き延びることを真剣に考えている」手元に置いて付箋を付けたい一冊。
2024/01/27
佐島楓
本作も感じ入るところが多かった。自分の中にこういう思想の柱を持っているか否かで、人生はかなり変わってくるのだと思う。
2018/01/06
とくけんちょ
繰り返し読む本にしよう。今読んでストンと落ちるところ、次に読んでストンと落ちるところ、その違いを楽しみにしてみよう。相変わらず、理論は明解のように感じる、今のところは。再読のタイミングで、何を感じるか。あまりにも、素直に突き刺さってくる論旨が故に、警戒してしまっている。魅力的な本だ。
2020/05/08
とくけんちょ
再読。読み終わった途端、またいつか読もうと思う。社会の中で生きる、働く、伝える、与えるなどテーマごとの質問に答えるかたちで書かれている。何がここまで、本書に惹きつけられる理由なのかと考える。似たような本はたくさんあり、すべて自分が満足する答えじゃないことは、本書も他書も同じだが、真正面から向き合い、ちゃんと答えを届けようとしている。答え自体は問題じゃなく、プロセスが大切だ。相手を思い、試行錯誤し、ちゃんと届ける、それが大事だ。
2023/02/15
おさむ
内田センセイの人生相談。責任を取ることなど誰にもできない。その仕事をしているとなんとなく生きる力が高まるような感じがする仕事をしてください。努力できる人間はその時点ですでに幸運である。この社会に格差や理不尽はあるが、それは無数の頭の悪さの集積なのです。親の仕事は子供のために葛藤的な状況を作り出すこと。不機嫌な時の判断はだいたい間違っている。物事の本質を突く内田節の箴言の数々。前に読んだようなのもあるけど、いつも頷いてしまいます。語り口の旨さなんでしょうね。
2017/12/19
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