アフター・フクシマ・クロニクル
アフター・フクシマ・クロニクル / 感想・レビュー
ふくさん
間もなくあの日から3年半が経過する。その後夥しく出版された著作、この間自身も数十冊の関連本を手に取りました。その中でもこのドキュメントは秀逸でこころに響きました。200頁あまりの手頃な紙数ですがキレが良く論旨も明快で頷ける点も多々ありました。とりわけ核技術の行方~終章までの考察は大変意義深いものがあります。不勉強で初めて接した学者ですが他の著作も読んでみることにしました。
2014/08/12
Mealla0v0
西谷修のテクストのなかで、これほど「生々しい」ものもないだろう。9.11や「対テロ戦争」に対しても鋭く批判的なコメントや哲学的な分析を加えて来たが、本書の特に第2章に収められたテクストは元がブログ記事だということもあってか、非常に剥き出しの感情が込められているようにも思う。だが、さすがなのは、それでも冷静に論理的に組み立てられた批判があるということ。「風評被害」の言説批判や、核に対する分析は非常に鋭利だ。そして、デュピュイへの応答も大変興味深いものであった。
2017/10/21
NO MORE MR.NICE GUY
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2014/08/16
しんちゃん
震災は震災でも、東日本大震災と原発事故という複合災害は、私たちに災害というものを「政治」や「権力」(さらに言えば「悪」)との関係で考えるよう要求する。 震災後の「絆」や「〇〇を元気に」といった言葉の影に隠れた日本社会の闇と向き合うための一冊。
2021/04/05
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