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時間と死――不在と無のあいだで: 不在と無のあいだで

時間と死――不在と無のあいだで: 不在と無のあいだで

時間と死――不在と無のあいだで: 不在と無のあいだで

作家
中島義道
出版社
ぷねうま舎
発売日
2016-10-21
ISBN
9784906791620
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時間と死――不在と無のあいだで: 不在と無のあいだで / 感想・レビュー

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テツ

たった今生まれてきてあっという間に死んでいくという自分の在り方には一体どんな意味があるのか。きっと誰もが一度は悩んだテーマを永遠に抱きながら生と死について考え続ける。人はみんな死ぬ。だからそれについて思考しなければならない。精緻に厳密に言葉を使用しなければ思考は真っ当に積み重ねられない。あたりまえに食って働いてだけの日常生活を胡乱に生きているようなぼくはこうしたことを忘れがちだけれど、生の輪郭を取り戻すためにたまには足りない脳味噌を回転させなければいけないなと強く思う。

2020/07/07

kanaoka 57

時空とは、仮象であり、概念でしかない。 新たなものが刻々と湧き出す〈いま〉だけが有るのであり、生物は、その瞬間々々の刺激に直面している。取り巻く世界との瀬戸際に立っているのである。 この体験を意味付けするとき、それは、すぐさま記憶の産物と化す。自己同一的な観察者として、「私」という概念が生み出されるとき、その概念の派生物として、時間と空間が現出する。人間は、満ち溢れた過去の意味に取り囲まれている。そして、この概念の監獄のなかで人間は、同じく概念である死を恐れる。

2017/02/03

しょうたろ

自らの、日頃の言葉の使い方を反省する本。言語学の本のみならず、哲学の本を読んだときも、毎回、と言っても過言ではないほど。言葉の使い方を反省している気がします。「いま」はいつからいつまで?「過去」と「未来」の定義は?「物体」と「物質」の違いは?「もうない」という言葉の重要性。つまるところ、概念を作ったのは言葉なのである…ということか。哲学の本は1冊を読み込むより、10冊くらいを順繰りにさっと読んでいって、全部読んだらまた最初の本に戻って、を繰り返した方が早く理解できそうです。

2017/10/24

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