月の名前
月の名前 / 感想・レビュー
おくちゃん🍎柳緑花紅
月が好きです。月を見ると必ず思い出す友人がいます。多くを語らず、いつも聞き役。でもポツリと話す一言が月のように静かに輝く。そしてこの本は素敵だった。翌日の十五夜を気もそぞろに待つ「待宵」夜が明けても西の空に残る「有明月・残月」2012年石垣島で見ることが出来たという「月虹」天の海に雲の波立ち月船星の林に漕ぎ隠る見ゆ(柿本人麻呂)夜空の風景が見えるような歌。空の月と地の月(暦の月)堪能しました。これは手元に置きたい。
2014/07/25
ちはや@灯れ松明の火
青と藍のあわいの空に月が浮かんでいた。あと少しで満ちる、十四夜月。濃紺を溶かした海に光を降らせる。水面に、金色の花が揺れて咲くように。古の誰かも、こんな景色を見ていた。翌日の十五夜をそぞろに待つ思いを『待宵』と、海上の空に浮かぶ月と水面に映る姿を『海月』と、放つ輝きを『月華』と名付けた。季節毎、日毎、時間毎にうつろう表情のひとつひとつを表すことばを捧げた。夕空にかぼそく刻まれた爪痕みたいな三日月、明けていく夜に取り残された有明月。見上げるたびにその姿を辿って、みとれて、名前を探して、ただただ綺麗だ、と。
2013/09/20
いつでも母さん
『雨』に続き『風』『花』と来て、これ!『花』は今一つの感じだったが、これは又良いですね~!こういう本を読むと日本人に生まれたことが嬉しい!素敵な言葉たちから、情景を思い浮かべる。これらの言葉を自然に使える人になりたいなぁ。
2015/07/27
瑪瑙(サードニックス)
月って神秘的だと思います。特に女性にとっては縁のあるものだと思います。ところがこの本によると昔は月は男性を象徴するものだったとか。月にはいろんな名前があって、素敵な名前も多かったです。日本語ってやっぱり繊細で表現が深くていいですね。【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了
2019/11/05
Qちゃん
子供の頃から月を眺めるのが好きでした。すぐに手を伸ばせば届く所に置いておきたい一冊です。月というのは神秘的で素敵だなと、改めて思える内容です。
2017/06/25
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