チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1
チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1 / 感想・レビュー
本と映画
.
2014/11/02
Nobuko Hashimoto
1986年4月26日はチェルノブイリ原発事故が起こった日。この日が近づけば、当然、日本の新聞でもいろいろ報道されるだろうと思いきや案外少ない。そこで今日の授業では、本書に載っている日本の新聞で取り上げられた記事件数の推移も交えて、最近のチェルノブイリ関連の動きを紹介した。このところよく取り上げられているのは、なんと激増する観光客がポイ捨てしていくゴミの問題😠 嘆かわしい。詳しくはブログに記録。https://chekosan.exblog.jp/29390086/
2019/04/14
きいち
新しい建物の槌音が元気に響き、首都からは多くの観光客がツアーを仕立てて訪れる、それが今のチェルノブイリだなんて、全く予想外(「サラエボ観光案内」のような、見立ての本だと思っていた)でとても驚いた。そして、ウクライナが原子力の国であることにも。◇この「観光」を受け入れられるのは、さまざまな体験をしてきた当事者たちが対話をしながら作ってきたからこそ。そうやってかかってきた時間も含めて疑似体験する。スピードよりも、その「遅れ」こそが価値なのだ。福一もそう。私はあくまで非・当事者、それは決して、忘れないでいたい。
2013/08/20
tapioka
チェルノブイリを観光地としての側面から描いた本。チェルノブイリの現状だけでなく、放射能が高いエリアに入る観光ツアーに実際に参加した内容はほんと興味深いです。ツアー自体は行動や食事に不自由なところもあるみたいですが、原発事故を風化させないためにも、また被災地を活気付けるためにも、私はこのダークツーリズムは一つのアプローチとして大事だと思います。福島第一も時間はかかると思いますが、観光出来るような状況まで事態が良くなることを願うばかりです。
2014/10/16
Wisteria
知識がないのに勝手な想像や決め付けをしてしまう人は多いだろう。勿論私も含めて。それはとても危険な事だと思った。今までチェルノブイリは打ち捨てられた土地のように思っていたけれど、想像以上に開かれた場所だと感じられた。正しい情報を発信したいと考える、取材の対象になった現地の方々の言葉は重く深く、感銘を受けた。人間の恐怖心と好奇心を同時に刺激するチェルノブイリは、これから観光地として大きく発展するかもしれない。福島が第二のテーマになっていたが、私の中でもまだ消化できていないので今後を考えられない事が多い。
2017/03/20
感想・レビューをもっと見る